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2017年も続いて、仏大統領選は再びマクロンとルペンの対決。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年04月12日に、フランスで2022年04月10日に、大統領選挙の第1回投票が行われ、与党REM共和国前進(avance républicaine/Republican Forward)を率いる現職のエマヌエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と、フランス極右政党「FN(National Front/国民戦線)」党首マリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が、2022年04月24日の決選投票に進むことが確実となったと報告した。

開票率97%の時点で、首位のマクロンの得票率は27.6%、これに次ぐルペンは23.41%。両氏は2017年の前回選挙でも決選投票に進み、マクロンがこれを制したが、最新の世論調査でルペンは支持率を僅差まで追い上げ、接戦が予想されている。

https://time-az.com/main/detail/76643

3位につけた極左政党「不屈のフランス( La France Insoumise )」のジャン=リュック・メランション(Jean-Luc Mélenchon)党首は、21.95%の票を集めた。同党首は支持者に対し、決選投票でルペンに投票しないよう呼び掛けたが、マクロンの支持は表明しなかった。得票率4.79%だった共和党(Soyons libres)の候補者ヴァレリー・ペクレス(Valérie Pécresse)や、同4.58%のEELV(Europe Écologie Les Verts/ヨーロッパエコロジー・緑の党)のヤニック・ジャド(Yannick Jadot)は、マクロンの支持に回った。

一方、ルペンは、極右の論客として知られるエリック・ゼムール(Éric Zemmour)の支持者からの得票が期待できる。エリック・ゼムールは7.05%の得票率で、4位につけた。また、2.07%の票を得たナショナリストのニコラ・デュポン-エニャン(Nicolas Dupont-Aignan)は、ルペンを支持している。

調査機関Ifopは世論調査に基づき、決選投票でマクロンが勝利するものの、マクロンとルペ氏の支持は51%対49%に迫ると予想。世論調査会社ELABEも、52%対48%と僅差の調査結果を出している。

ルペン氏の追い上げの背景には、マクロンがロシアのウクライナ侵攻への対応に追われて選挙運動に出遅れたことに加え、ルペンが旗印の反移民・反EU(European Union/欧州連合)ではなく家計支援を前面に押し出したことがあるとみられる。Ifopが2022年03月に行った調査では、ルペンを「怖い」と捉える市民は50%未満に減った。

なお2017年の決選投票では、マクロンが66.1%の支持を集め勝利している。

最新の世論調査でルペンは支持率を僅差まで追い上げ、接戦が予想されている。

https://time-az.com/main/detail/76643

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