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イギリス経済は、1941年以降で最大の伸び記録し、2021年は7.5%拡大。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月14日に、イギリスのONS(Office for National Statistics/政府統計局)は2022年02月11日に、2021年のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産、速報値)が前年比で7.5%拡大したと発表したと報告した。

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新型コロナウイルスのパンデミック(pandemic/世界的大流行)の影響で9.4%落ち込んだ20年から経済が回復し、第2次世界大戦以降で最大の伸びを記録。

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主要7カ国(G7)でもトップの伸び幅を示した。

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ただし、パンデミック前までは戻っていない。

https://time-az.com/main/detail/76242

産業別に見ると、イギリス経済の原動力であるサービス業は7.4%拡大。
前年のマイナス8.8%からプラスに転じた。
うち流通・ホテル・レストランは12.4%増加。
自動車販売を含む運輸・倉庫・通信は5.7%、ビジネスサービス・金融は3.1%それぞれ拡大している。

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鉱工業は4.7%増加し、前期のマイナス8.4%からプラスに回復した。
うち製造業は6.8%拡大し、水道・下水・廃棄物処理は5.2%、電気・ガス・蒸気・空調供給は1.8%それぞれ伸びた。
一方、採鉱・採石は13.4%減少している。


建設業は12.7%増えたが、農林水産業は0.4%のマイナスに沈んだ。

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GDPは第4四半期(10~12月)に前期比で1%拡大。伸びは前期から横ばいだった。
前年同期比では6.5%と、前期の7.1%から伸びが減速した。

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イギリスの財務相リシ・スナーク(Rishi Sunak)は「政府による適切なタイミングでの支援策で、経済は驚くほど回復した」と分析した。
一方、ONSの経済統計担当トップ、ダレン・モーガン(Darren Morgan)「2021年の成長は、経済が急激に落ち込んだ2020年の数字からきたものだ」とコメント。数字上はG7でもトップの成長を示したが、パンデミック前の水準比では中位に位置しているとして、厳密な比較は避けるよう注意を促した。

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まだ、パンデミック前までは戻っていないので、途中である。

IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)は2020年01月、イギリスの今年のGDP成長率見通しを4.7%と、前回予想から0.3ポイント下方修正。来年については2.3%増と、0.4ポイント引き上げている。

みんな冷静である。

冷静さに欠けるのは、ボリス・ジョンソンとリシ・スナークである。

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