LVMHの傘下に入ったティファニーは、ブランドイメージの刷新を進めている。

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Forbes JAPANは2021年08月18日に、LVMH(LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton SE/LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下に入った米国のティファニー(Tiffany)は、新たな顔として、歌手のビヨンセ(Beyoncé)とラッパーのジェイ・Z(Jay-Z/本名:ショーン・コーリー・カーター/Shawn Corey Carter)を迎えることが明らかになったと報告した。

「Not Your Mother’s Tiffany(ママのティファニーではない)」とのスローガンを打ち出し、より若い消費者にアピールしようとリ・ブランディングを推進するティファニーは、メンズのコレクションに初めてエンゲージリングを取り入れるなど、特徴的な「ティファニーブルー」のイメージから離れ、先鋭的かつ現代的なルックを「イエロー」とともに提供し始めている。

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それでもティファニーは、従来からある「ブルーボックス」を維持することになるだろうと予測している。現在はニューヨーク本店とロサンゼルスのショッピングモール、サウスコーストプラザ内に開業している「ブルーボックス・カフェ」の店舗数を今後、増やしていく可能性があると伝えている。

創業から184年がたつティファニーは世界各地に320店舗を展開するが、その3分の1は米国内にある。

一方、ティファニーの経営陣には、注意すべきことがあると指摘している。
ファッション雑誌「BoF(Business of Fashion)」が指摘するのは、新たに展開するキャンペーンが、最も忠誠心の強いティファニーのファンたち、オードリー・ヘプバーンの映画「ティファニーで朝食を」に影響を受けた顧客層を、遠ざけることにもなりかねないということだという。

しかし、LVMHがそれほどドジとは思わない。

彼らは、アメリカ式ではない。

先日、オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)ではなく。レディ・ガガ(Lady Gaga)が採用されていた。

だが、それでもティファニーには、「古い」イメージを拭い去る努力が必要だ。

最近では、素早くトレンドをキャッチした消費者が、忠実な顧客になる傾向もみられる。

2021年01月にLVMHが買収したティファニーは、新たなCEOとなったアンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)と、LVMHのCEOベルナール・アルノー(Bernard Arnault)の次男でプロダクト・コミュニケーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデント(Executive Vice President, Product Communications)に就任したアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)の指揮の下、変化を推進していくことになる。

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