史上最大の詐欺会社「セラノス」の創業者の裁判が始まった。
Forbes JAPANは2021年08月31日に、「史上最大の詐欺会社」と呼ばれた米医療ベンチャー、セラノス(Theranos)の創業者エリザベス・ホームズ(Elizabeth Holmes)の裁判が、数カ月に及ぶ延期を経て、2021年08月31日に始まろうとしていると報告した。シリコンバレーを代表する若手起業家として一世を風靡した彼女は、同社の血液検査技術について虚偽の主張を行い、投資家や患者を欺いた罪で起訴されていた。
現在37歳のホームズは、その当時恋愛関係にあったセラノスの元COOのラメシュ・バルワニ(Ramesh Balwani)とともに数百万ドル規模の不正行為を行ったとされ、合計12の罪に問われている。
ホームズとバルワニは、2010年から2016年にかけて投資家や医師、患者を欺いたとされ、最高20年の懲役とUS$25万の罰金を宣告されたが、ともに無罪を主張し、個別に裁判を受けようとしている.
バルワニの裁判は2022年1月に開始予定。
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ホームズの裁判は、パンデミックや彼女の第一子の出産などの影響で数カ月延期されていたが、2021年08月31日に陪審員の選定が開始され、合計で3~4カ月に及ぶ可能性があるとされる。
ホームズの弁護団は以前、彼女のメンタルヘルス上の問題を持ち出す可能性を示唆していたが、最新の裁判書類によると、彼らは代わりにバルワニを非難し、ホームズが彼から性的虐待を受けていたと主張している。
しかし、バルワニはすでにその内容を「断固として」否定している。
弁護団はさらに、彼女がセラノスの技術を売り込む際に用いた不当なマーケティング手法が、投資を確保するために製品を誇張するスタートアップの一般的な慣行に沿ったものだったと主張する模様だ。
検察側は、ホームズの同僚やメディア界の大物ルパート・マードック(Rupert Murdoch)、元国務長官のヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)などのセラノスと関わりのある著名人や、同社の不正な検査結果の影響を受けた患者など、280名近くの証人のリストを提出している。
ホームズが自ら証言台に立つかどうかは、まだ分からない。
弁護団は、最近公開された裁判資料の中で、彼女がバルワニから受けたと主張する虐待について証言する可能性が高いと述べている。
一世を風靡した起業家の転落
ホームズは、2003年にスタンフォード大学(Stanford University)を中退し、「少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来る」というふれ込みで、医療ベンチャー企業セラノスを創業した。
同社は一時、シリコンバレーで最も注目を集めるスタートアップとなり、評価額はUS$90億(当時のレートで約1兆円)まで跳ね上がった。
しかし、2015年になってセラノスの血液検査装置に、同社が主張するような機能が無いことが発覚した。ホームズは、その当時交際していたセラノスのサニー・バルワニとともに起訴され、同社は2018年9月に解散した。
元米連邦判事でハーバード大学法科大学院の上級講師を務めるナンシー・ガートナー(Nancy Gartner)はCNNに対し、「裁判の中心となる問題は、陪審員たちがホームズが自分のやっていたことを知っていたと信じるかどうかだ」と述べた。「彼女が持っていたデバイスが、絶対に動かないものだったのか、それともまだ開発途上のものだったのかという点も争点になる」とガートナーは話した。
さらに、今回の裁判をより複雑にしているのは、最も重要な証拠になり得たはずの、数百万件のセラノスのラボの検査情報が入ったデータベースが消えたことだ。
セラノスは、2018年07月にデータベースのコピーを政府に渡したが、その後、データベースを格納していたサーバを解体し、データベースを削除していた。
ホームズの弁護団はその後、不正確な検査結果の原因となったデータが失われたことを理由に、裁判で患者の証言を除外すべきだと主張している。
そういえば、東南アジアで活躍していた女性が、突然詐欺で逮捕され、首班は彼女の恋人だが、その詐欺が彼女の会社を舞台に実施され、彼女が再逮捕されたと報告してきた。
身近にまで詐欺が侵入してきた。
シリコンバレー、シンガポール、六本木などのような派手なところには、事件も多いことだろう。
そういえば、ソフトバンクの孫正義もシリコンバレーに事務所があったが、接触していないだろうか?
スティーブ・ジョブスやアリババのマー君の写真も関係者の中にあった。助平で有名なクリントン元大統領も出てきた。