イギリスが初のグリーン貯蓄債発行。ただし、利率が低く、失望。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年10月25日に、イギリス政府は2021年10月22日に、個人投資家向けの「グリーン貯蓄ボンド(Green Savings Bond)」を初めて発行した。

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気候変動対策プロジェクト資金の調達が狙いで、NS&I(National Savings and Investment Institution/国民貯蓄投資機構)を通じて固定金利型の3年債を発売。

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ただ、利率が0.65%と競合の貯蓄商品より低く設定されたため失望の声も上がっている。

https://time-az.com/main/detail/75464

グリーン貯蓄ボンドは最低£100から最高£10万まで購入可能。オンラインで申し込める。

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リシ・スナーク(Rishi Sunak)財務相は2021年03月に発表した今年度の予算案で、グリーン貯蓄ボンドの発行計画を公表した。

ただし、リシ・スナーク財務相が支援金、補助金で使い過ぎ、金がない。

2050年までに炭素排出量を実質ゼロにする目標に向けた取り組みの一環で、調達資金は政府が選んだグリーン・プロジェクトに投資される。また、政府は2年以内に調達額と同額をこれらのプロジェクトに投資する。

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対象プロジェクトには、洋上風力発電やEV(Electric Vehicle/電気自動車)の普及促進、住宅の省エネや公共交通機関の改良などが含まれる。

ただ、財テク助言サイト「マネーセービングエクスパート(Money Saving Expert)」によると、0.65%の利率は預金の出し入れが自由な一般の貯蓄口座と大差がなく、他の固定金利型の貯蓄商品と比べて見劣りするという。

イギリスの経済新聞FT(フィナンシャル・タイムズ/Financial Times)によると、一部の環境団体は、イギリス政府のグリーンボンド発行計画は「PRに過ぎない。」と批判。気候目標の達成に向け、最大限の利率に設定するべきと訴えている。

気前よく払う金がない。

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