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ロシア宇宙機関は2024年以降にISSプロジェクトから撤退するとプーチン大統領に伝えた。

CNNは2022年07月27日に、ロシア宇宙機関は2024年以降に国際宇宙ステーションプロジェクトから撤退すると当局者がプーチン大統領に伝えたと報告した。
ロスコスモスの新任のユーリ・ボリソフ代表(head of Roscosmos, Yuri Borisov)とロシアのプーチン大統領(Russia’s President Vladimir Putin0との会談のクレムリン(Kremlin)の読み上げによると、ロシアは義務を果たした後、「2024年以降」国際宇宙ステーションプロジェクトから撤退するとと伝えている。

2022年7月26日 ロシア・ウクライナニュース
キャサリン・マグラモ(Kathleen Magramo,)、アドリアン・ヴォクト(Adrienne Vogt)、マイク・ヘイズ(Mike Hayes)、モーリーン・チャウドリー(Maureen Chowdhury)、CNN 記

https://time-az.com/main/detail/77374

ロスコスモスの新任トップ、ユーリ・ボリソフとロシアのプーチン大統領との会談の後、「私たちが国際宇宙ステーションで国際協力の枠組みの中で働いていることはご存じのとおりです。しかし、2024年以降にISSから退去することが決定されました。」
「この時までに、ロシアの軌道ステーションを形成し始めると思う。」とボリソフは述べた。

ロシアの撤退は、数十年にわたる国際協力のモデルであるISSにとって大きな打撃となる。今回の発表は、ウクライナでの戦争がアメリカやヨーロッパとの関係を深く緊張させる中で行われた。

NASAの国際宇宙ステーション担当ディレクターであるロビン・ゲイテンズ(Robyn Gatens, director of the International Space Station for NASA)は、NASAはISSをやめるという決定について、ロシアから公式な連絡を受けていないと述べた。

「ロシアは、我々と同じように、次のことを考えている。私たちが2030年以降に地球低軌道で商業的に運用される宇宙ステーションへの移行を計画しているように、彼らも同様の計画を持っている。今日のニュースについて、パートナーから正式な連絡は受けていませんので、彼らの計画について今後もっと話していきたいと思います」とロビン・ゲイテンズは話している。
ウクライナ戦争をめぐる米国とヨーロッパの厳しい制裁の中で、ロシアがISSを放棄すると脅したのは今回が初めてではない。ボリソフの前任者であるドミトリー・ロゴジン(Borisov's predecessor, Dmitry Rogozin)は、今月初めに解任される前に何度もそうすると脅していた。

しかし、最近の状況から、米国、中国、ロシアが独自の宇宙ステーションを持つ時代は、想像できた。

しかし、この最新の脅威は、プーチン自身が承認しているように見えることで、クレムリンの WEBサイトに掲載された会談記録によると、プーチンはボリソフから、ロスコスモスが2024年以降に独自の宇宙ステーションの建設を開始すると聞いた後、「いいね」と言ったという。

ロシアの撤退は、数十年にわたる国際協力のモデルであるISSにとって大きな打撃となる。

このニュースは、NASAとロスコスモスが4年以上交渉中だった乗組員交換契約または「座席交換」を発表してから2週間もたたないうちに発表された。

2022年09月から、2人のロシア人宇宙飛行士がフロリダから米国の宇宙船で打ち上げられ、2人の米国人宇宙飛行士がロシアのロケットで宇宙へ行くことになる。ロシアが2024年以降にISSから撤退するという決定が、乗組員交換協定に影響を与えるかどうかは不明である。

米国、ロシア、日本、カナダ、ESA(European Space Agency/欧州宇宙機関)が協力しているISSは、ロシアの軌道上セグメントと米国の軌道上セグメントの2つに分かれている。バイデン政権は12月に、ISSを2024年から2030年まで延長することを表明した。しかし、ISSにおけるNASAの第一のパートナーであるロシアは、これに署名しなかった。

「ロシア・セグメントはアメリカ側の電気なしでは機能せず、アメリカ側はロシア側の推進システムなしでは機能しない」と、NASAの元宇宙飛行士ギャレット・ライズマン(Garrett Reisman)は2022年02月にCNNに語っている。「だから、円満な離婚はできない。意識的に切り離すことはできないのです。」
それ以来、NASAはロシアのセグメントの援助なしに宇宙ステーションを移動させる方法を模索してきた。2022年06月には、シグナス貨物宇宙船(Cygnus cargo spacecraft)がステーションの軌道を上昇させる能力を実証した。しかし、ロシア抜きでISSが存続できるかどうかは、まだ未解決の問題である。

NASAは2022年06月には、シグナス貨物宇宙船がステーションの軌道を上昇させる能力を実証した。しかし、ロシア抜きで2022年02月に、2000年に打ち上げられた国際宇宙ステーションの運用を2030年末まで続ける意向を示したが、その後、ISSは脱軌道して太平洋の辺境に墜落するだろう。NASAによれば、共同研究や科学研究の場として、ISSに代わって商業的に運営される宇宙プラットフォームが利用されることになるという。

ESA事務局長JOSEF ASCHBACHERの発言はVideoが公開されている。

その時がきたということだろう。

2022-07-04---ロシアの宇宙飛行士、ISSで反ウクライナのプロパガンダの中継地として利用。
2022-04-30---ロシア、国際宇宙ステーション運営から撤退表明。

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