フランダースの画家ロジェ・ファン・デル・ヴァイデンが死去。

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ArtDailyは2021年06月18日に、初期のフランドル派の画家(Flemish painter)で、残っている作品は、主に宗教的三部作、祭壇画、委託された一枚と二枚の肖像画で構成されている作品で知られるフランダースの画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデンまたは、ロジェ・ファン・デル・ヴァイデン(Rogier van der Weyden/1399または、1400 - 1464)が1464年06月18日にベルギーのブリュッセル(Brussel)で死去し、聖グドゥルフェ大聖堂の聖カタリナ礼拝堂(Chapel of St Catherine in the Cathedral of St Gudulphe, Brussel)に埋葬されたと報告した。

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ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの父親はナイフ製造業者であったヘンリ・デ・ル・パスチャー(Henri de le Pasture/? - ?)で、母親はアグネス・デ・ワトレロス(Agnes de Watrélos/? - ?)であったこと、さらに現在はベルギーであるトゥルネー(Tournai)市に定住していた。

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ロジェは1426年に、ブリュッセルの靴屋ヤンゴファエルト(Jan Goffaert/? - ?)と彼の妻キャサリンヴァンストッケム(Cathelyne van Stockem/? - ?)の娘であるエリザベス・ゴッフェルト(Elisabeth Goffaert/? - ?)と結婚し、4人の子供がいた。

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コルネリウス・ファン・デル・ウェイデン(Cornelius van der Weyden/1427 - 1473)
コーネリアスはのちに、カルトジアの修道士(Carthusian monk)になった。

マーガレット・ファン・デル・ウェイデン(Margaretha van der Weyden/1432 - ?)

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1435年10月21日までに、家族はブリュッセルに定住し、
そこで、さらに
ピーテル・ファン・デル・ウェイデン(Pieter van der Weyden/1437 - ?)
ヤン・ファン・デル・ウェイデン(Jan van der Weyden/1438 - ?)が生まれている。

https://time-az.com/main/detail/64769

1436年03月02日以降、当時、ブリュッセルがブルゴーニュ公爵(Dukes of Burgundy)の素晴らしい邸宅があったため、彼は「ブリュッセルの町の画家(stadsschilder/スタッズチャイルダー)」という称号を保持した。

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また、名前もフラマン語の「ロジャー・ファン・デル・ワイデン(Rogier van der Weyden)」の使用を開始している。

彼は生涯にわたって非常に成功し、国際的に有名であった。

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とくに、肖像画やキリスト教の教理として描かれた祭壇画で有名であった。
ただし、これはロヒール・ファン・デル・ウェイデン自身ではないかという絵が何点か残っているだけである。

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彼の作品は輸出されたのか、コピーされたのかイタリアとスペインに渡り、彼はオランダの貴族フィリップ・ザ・グッド(Philip the Good, Netherlandish nobility)、外国の王子たちなどから、手数料を受け取った。

17世紀になってバロック美術が台頭し、絵画の潮流が変化していくとともにロヒール・ファン・デル・ウェイデンの名声は低くなり、18世紀半ばにはほとんど忘れ去られた画家となっていた。

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しかし、最近では再評価され、ロベルト・カンピン(Robert Campin/1375? - 1444)、ヤン・ファン・エイク(Jan van Eyck/1395? - 1441)とともに初期フランドル派を代表する三大巨匠であり、15世紀の北方絵画においてもっとも影響力があった画家とみなされている。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデンは、1427年から1432年にかけてロベルト・カンピンのもとで修行をしていたと言われ、そして間もなく師のカンピンの技量を上回り、最終的にはカンピンの作品に影響を及ぼすまでに優れた技術を身につけたといわれるが、真実は明らかではない。

ただし、ファン・デル・ウェイデンは、トゥルネーの芸術家ギルドの聖ルカ組合(Sint-Lucasgilde/Guild of Saint Luke)にマイスターとして登録されている。

ファン・デル・ウェイデンは自画像を描いておらず、重要な作品の多くが17世紀後半に失われてしまっている。

今回公開された作品は、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによる1445年の作品で、十字架に架けられたキリスト(Kreuzigung Christi/Abegg-Triptychon)で、中央パネルはオーク材)Eichenholz、Mitteltafel)、103,5cmx72,4cm。左右の絵はそれぞれ103,5cmx32,8cm。スイスのベルンの近くリインギスベルグ(Riggisberg bei Bern)のアベッグ財団(Abegg-Stiftung)にある。
©Riggisberg、Abegg-Stiftung、Christoph vonViràg、1999。

また、EUの本部があるブリュッセルには、小便小僧に対抗した小便少女(Jeanneke-Pis)と言う噴水が、街の真ん中にある。

ブリュッセル(Brussel)の聖グドゥルフェ大聖堂の聖カタリナ礼拝堂(Chapel of St Catherine in the Cathedral of St Gudulphe)の緯度、経度。
50°51'01.3"N 4°20'53.7"E
または、
50.850361, 4.348242

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