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イギリス政府、スコットランドに経済特区の「フリーポート」2カ所設置。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月15日に、イギリス政府は2022年02月14日に、「Levelling Up the United Kingdom」の一環として、スコットランドに経済特区の「フリーポート(Free Port)」2カ所を設置することで、スコットランド自治政府と合意したと発表した。

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今春には入札を開始して設置する場所を決め、来年にも開設する。

https://time-az.com/main/detail/76250

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「フリーポート」とは、国内一般の地域と異なる税関規則が適用される地域で、外国貨物は国内市場に流入しない限り無関税で、そのまま国外に輸出される中継貿易なら輸入関税がかからない。

原材料を輸入し、製品に仕上げて輸出する加工貿易の場合、関税の対象となるのは完成品のみ。

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排出量を実質的にゼロとする「ネットゼロ(Net Zero)」を課すため、「グリーン・フリーポート(Green Freeport)」と呼ばれる。

イギリス政府は、地域の経済格差を是正する政策の一環として「フリーポート」の設置を推進しており、今回の「フリーポート」2カ所にも最大£5,200万の支援を決めている。

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入札は今春に着手して夏には締め切り、イギリス政府とスコットランド自治政府が共同で審査と選定を行う。

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入札は企業や地方自治体、公共団体などがコンソーシアムを組んで応じることもできるが、地域の再生方法や質の高い雇用の創出、ネットゼロ(Net Zero)経済への移行に対する支援方法を示さなければならない。港湾や空港などを中心に、最大45kmの範囲まで地域を指定できる。

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この発表は、ジョンソン首相のスコットランド訪問と合わせて行われた。同首相は、「フリーポートは雇用と投資機会を創出することで真の変革をもたらす力があり、スコットランド中の人々がその利益を享受できる」と述べている。

いよいよイギリスも、国内で本格的に動き出した。

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