見出し画像

田辺三菱子会社、自然に優しい?植物由来コロナワクチン開発。カナダで承認。

画像1

毎日新聞は2022年02月19日に、日本経済新聞 電子版、朝日新聞デジタルなどは2022年02月25日に、田辺三菱製薬は2022年02月24日に、カナダの子会社メディカゴ(Medicago)がGSKと共同で開発を進めてきた世界で初めて植物由来の新型コロナワクチン「COVIFENZ」を実用化し、カナダで承認を取得したと発表した。

「COVIFENZ」は、CoVLP(Coronavirus-Like Particle/コロナウイルス様粒子)技術を用いたワクチンで、「VLP(Virus-like particles/ウィルス様粒子)」として発現した組換えスパイク(S)糖タンパク質(glycoprotein)とGSKのパンデミック・アジュバント(pandemic adjuvant)から構成されている。

CoVLP抗原3.75マイクログラムとGSKパンデミックアジュバントを同一注射で併用する。

田辺三菱は日本でも7~9月の承認申請を目指すとしている。

植物由来コロナワクチンは、自然に優しい?のかどうかは明らかにされていない。

https://time-az.com/main/detail/76327

メディカゴはカナダや米国など6カ国をまたいで最終段階の臨床試験(治験)を実施してきた。

カナダでは段階的に治験などのデータを提出する「ローリングサブミッション」を活用し、2021年12月に承認を申請していた。

最終段階の治験では、変異型の「デルタ型」に対しては75%、「ガンマ型」に対しては89%の発症予防効果があった。重篤な副作用は確認されなかった。「オミクロン型」に対しては、効果を検証するため抗体反応を確認する試験を行っている。

ワクチン未接種の18~64歳を対象に21日間隔で2回接種する。

植物にウイルスの遺伝子を組み込み葉からウイルスの形を模した粒子を抽出して有効成分とする「VLP(Virus-like particles/ウィルス様粒子)」タイプで、開発された。

ノババックス(Novavax)のワクチンもVLPタイプであった。
ノババックスが変異型に対しても保護することができ、ノババックス社は必要に応じて、将来的に心配される可能性のある亜種にワクチンを適応させることができると言っていたが、メディカゴのワクチンも可能かどうかはわかっていない。

カナダ政府と最大7600万回分を供給する契約を結んでいる。

WHO(World Health Organization/世界保健機関)にも近く承認を申請する。
日本では2021年10月から実施中の国内治験の結果と、カナダでの申請に用いたデータを踏まえて2022年07~09月にも承認申請する方針で、現在は米国でのみ生産するが、カナダでの生産も計画。将来的に日本での生産も検討する。

生育が早いたばこ属の植物を使うため、5~8週間で効率的に生産できる。
実用化で先行した米ファイザーや米モデルナなどの「メッセンジャーRNA(mRNA)」タイプのワクチンと比べ、コストを抑えられるという。

セ氏2~8度で冷蔵保存でき、保管や輸送時に冷凍設備が必要ない。冷凍の輸送インフラが整っていない新興国でもワクチン普及に貢献できる可能性があると伝えている。

2021-07-01---異種ワクチンの混合接種でも、高い効果。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?