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キリンHDは、ミャンマーから、撤退しない?

アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年09月22日に、キリンホールディングス(Kirin Holdings/キリンHD)は2022年09月21日に、ミャンマーの国軍系複合企業MEHL(Myanmar Economic Holdings Limited/ミャンマー・エコノミック・ホールディングス)とのビール事業の合弁会社MBL(Myanmar Breweries Limited/ミャンマー・ブルワリー)をめぐる国際仲裁と、MEHLによる清算申し立てをそれぞれが取り下げることで、MEHLと合意したと発表した。

https://time-az.com/main/detail/77787

キリンHDは2022年06月に、子会社で東南アジア地域統括会社のキリンホールディングスシンガポール(Kirin Holdings Singapore Pte Ltd)が保有するMBLの全株式を同社に譲渡することで、合弁相手のMEHLと合意。このことを受け、キリンHDが国際仲裁を、MEHLが清算申し立てをそれぞれ取り下げることで両社が合意した。

キリンHDは2021年12月、MEHLとのミャンマーでの合弁関係の解消に向け、SIAC(Singapore International Arbitration Centre/シンガポール国際仲裁センター)に商事仲裁を提起した。MEHLは2022年02月、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの裁判所に、MBLの清算を申し立てていた。

キリンHDの担当者は、今回の発表は「申し立て取り下げに関する裁判の期日が9月20日だったため、その時点で取り下げることになった」と説明。MBLの株式譲渡については既に基本合意しており、今後は株式譲渡契約の締結を目指すと述べた。

キリンHDは、ミャンマーで発生したクーデター直後の2021年02月14日、現地からの撤退を前提としたMEHLとの合弁関係の解消を表明。現地事業会社の持ち株を手放す方向を示していた。両社はミャンマーで、ビール事業を手がけるMBLとMDL(Mandalay Breweries Limited/マンダレー・ブルワリー)の2社に出資している。

2022-02-21---ミャンマーの国軍系複合企業、キリン合弁の清算を再び申し立てた。
2021-02-25---ミャンマー軍のビールが店から消えた!

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