世界のキリスト教徒はどこに住んでいるのか？

2024年9月3日 15:59

世界最大の統計調査データプラットフォームでドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)のカタリーナ・ブッフホルツ(Katharina Buchholz)の報告として2024年09月05日に、アンナ・フレック(Anna Fleck)、フローリアン・ツァント(Florian Zandt)の報告と共に、フランシスコ法王(Pope Francis)は2024年09月02日月曜日に、4カ国を訪問し、3万kmを空路で移動する12日間のアジア歴訪に出発した。イギリスの新聞「ガーディアン(The Guardian)」によると、この訪問は、伝統的なキリスト教徒の人口は多くないにもかかわらず、カトリック教会にとってアジアが重要であることを示している。

しかし、アジア大陸は人口増加と信者数増加で知られており、その広大な面積のため、カトリック教徒を含む多くのキリスト教徒が居住している。

スタティスタ・コンシューマー・インサイトのデータ(Data from Statista Consumer Insights)によると、カトリック教徒が圧倒的に多く、非常に信心深いフィリピン(Philippines)に次いで、シンガポール(Singapore)も28パーセントとキリスト教徒が多い。この都市国家は文化のるつぼであり、宗教的寛容さで知られている。

中国人とインド人の住民の中にもキリスト教徒がおり、この宗教はイギリス植民地支配下でも推進された。隣国マレーシア(Malaysia)では、調査対象者の15パーセントがキリスト教徒であると回答した。フランシスコ法王は今月、シンガポールのほか、15パーセントがキリスト教を公言したインドネシア(Indonesia)を訪問する予定である。これは、キリスト教の有力宗派が活発に活動している韓国(South Korea)の25パーセントより低い。しかし、インドネシアの国土の広さを考えると、キリスト教徒の人口は4260万人となり、調査結果を外挿すると、例えばドイツよりも多くなる。

国土の広さゆえにキリスト教徒が多いもう1つの国は中国である。フランシスコ法王は中国を訪問しないが、華人民族が多数を占めるシンガポールが法王が次に選ぶ場所とみられている。中国がバチカンが任命した天津の司教メルヒオール・シー・ホンジェン(Vatican-installed bishop, Melchior Shi Hongzhen of Tianjin)を承認したにもかかわらず、カトリック教会と中国との関係はそれほど友好的ではない。スタティスタ・コンシューマー・インサイト(Statista Consumer Insights)は、中国には約5700万人のキリスト教徒が住んでおり、そのうち約1200万人がカトリック教徒であると予測している。

フランシスコ法王は、アジアのキリスト教/カトリックの2カ国、パプアニューギニア(Papua New Guinea)と東ティモール(East Timor)も訪問する。後者は1989年にヨハネ・パウロ2世教皇(Pope John Paul)が訪問し、インドネシアからの独立以前に住民が直面していた宗教的・民族的迫害に注目が集まった。教皇は2015年にフィリピンを、2014年には韓国を訪問しており、これがアジアへの最初の訪問となった。現在行われている訪問は、もともと2020年に予定されていたが、コロナウイルスのパンデミックのために延期された。現教皇はこれまでに日本、タイ(Thailand)、ミャンマー(Myanmar)、バングラデシュ(Bangladesh)も訪問している。

これでも明らかなように、フランシスコ法王はキリスト教の営業マンである。

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