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イギリスの多国籍企業アラップ(Arup)が、デジタル版CFOを利用して香港の従業員を騙したHK$(香港ドル)2億のディープフェイク詐欺の被害者と確認。

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のロー・ホイイン(Lo Hoi-ying)は2024年05月17日に、大手エンジニアリング会社アラップ(Arup)は、2024年02月に発覚した香港の従業員が詐欺師にHK$(香港ドル)2億(約39億9048万9,818円)の資金を送金した詐欺の被害にあったと発表した。
香港警察によると、被害者を説得するためにビデオ会議に登場する会社スタッフのデジタル再現物による、市内初の巧妙な詐欺事件であった。

イギリスに本拠を置く大手多国籍企業は、香港オフィスの従業員が同社の最高財務責任者のデジタル再現版にだまされてHK$(香港ドル)2億(US$2,560万)を送金するというディープ・フェイク詐欺の被害者であることを認めた。
香港警察はは2024年02月に詐欺事件を通報した際、関与した企業名を明らかにしなかったが、ロンドンに本拠を置く設計・エンジニアリング会社アラップ(Arup)は2024年05月17日金曜日に、同社が被害者であると発表した。
同部隊は、市内の警察官がそのような計画で使用される偽のビデオ会議に遭遇したのは初めてだと述べた。

警察によると、香港支店の財務部門の従業員は2024年01月中旬、イギリスに拠点を置く同社のCFOからのものとみられる「秘密取引を実行する必要がある」というフィッシング・メッセージを受け取ったという。

このスタッフは同社のCFOやその他の代表者と思われる人物とのビデオ会議に参加し、1月に5つの銀行口座に総額2億香港ドルを15回送金するよう指示を受けた。

「1月に遡りますが、私たちは香港での詐欺事件について警察に通報しました。 残念ながら、この事件はまだ進行中の調査の対象であるため、現段階で詳細に踏み込むことはできません」とアラップの広報担当者は述べた。

「当社の財務的安定性と事業運営には影響はなく、内部システムも侵害されませんでした。」

アラップの最も著名なプロジェクトには、北京国家競技場(Beijing National Stadium)、シドニー オペラ ハウス(Sydney Opera House)、シンガポールのマリーナ ベイ サンズ(the Marina Bay Sands in Singapore)

同社のCIF(Chief Information Officer/最高情報責任者)ロブ・グレイグ(Rob Greig)は、アラップの経験が、こうした詐欺師の巧妙化と進化する手法に対する認識を高める一助になればと述べた。

そういえば、共同通信から連絡が入り、Zoomのアクセスコードを送ると言われ、Zoomの初期に試したときに、とんでもないことになっていたので、会ったことも無い人とZoomで話し合うのは危険ということで拒否したことがあった。

便利は危険ということである。

今回も会ったことも無い上司とビデオ会議でHK$2億(約39億9048万9,818円)を送金してしまったということのようだ。

馬鹿な話である。お前は誰だと聞けない環境で、お金や情報を交換する怖さを知らない。

今は、AIで誰にでもなれる時代である。
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https://www.scmp.com/news/hong-kong/law-and-crime/article/3263151/uk-multinational-arup-confirmed-victim-hk200-million-deepfake-scam-used-digital-version-cfo-dupe

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