見出し画像

中国の科学者がレーダーでF-35ステルス戦闘機ほどの小型の「偵察気球」を開発。

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のデジタル・エディターであるシア・ドリスコル(Shea Driscoll)は、スティーブン・チェン(Stephen Chen)は2024年06月26日に、米軍が自国領空内の気球の発見に苦戦している中、中国の科学者は一般的な気象レーダーを使った簡単な方法を発明したと報告した記事を紹介した。

米軍が偵察気球の探知に苦戦する中、中国の科学者はシンプルで効率的、かつ低コストの解決策を提供できる。
最近機密解除された公式情報によると、中国軍は2022年01月に南西部四川省内江市ワヤオ村(Wayao village, Neijiang, in the southwest province of Sichuan)でこの前例のない空中浮遊気球探知技術の実地試験を実施した。

試験に使用された気球のRCS(radar cross-section/レーダー断面積)はわずか16平方cm(2.48平方インチ)だった。比較すると、F-35ステルス戦闘機のRCSは一般に15平方センチメートルとされている。

これらの気球は速度が非常に遅いため、飛行機よりも探知が困難である。複雑な地形や開放環境の電磁干渉の下では、従来のレーダー探知方法では背景ノイズと区別することができない。

PLA(People’s Liberation Army/人民解放軍)は、さまざまな時期と場所で14のこのような気球を打ち上げた。新しいレーダー技術のおかげで、そのような目標を検知してロックオンする確率は、ほぼゼロから100%に急上昇した。
「軍事的に言えば、空中浮遊気球には、偽の空中状況を作り出したり、殺傷兵器を投下したり、世論や心理戦を作り出したり、諜報偵察したりする機能がある」と、人民解放軍国立国防科学技術大学のレーダー技術准研究員である尹家鵬が率いるプロジェクトチーム(project team led by Yin Jiapeng, an associate researcher on radar technology with the PLA National University of Defence Technology)は、2024年05月29日にActa Aeronautica et Astronautica Sinica誌に発表された査読済み論文に記している。
「空中浮遊気球をタイムリーかつ効率的に検知し警告することは、非常に重要で、ますます緊急性を増している」と尹と彼の同僚は述べた。

この気球という発想は、日本が第2時世界大戦中にアメリカ本土攻撃用に開発した風船爆弾で、世界で最初の大陸弾道弾だった。

一方、ドイツでは、ドイツからイギリスを直接攻撃できるU2型ロケット・ミサイルが開発された。

当時の日本とドイツの科学力は、中国や米国を抜いていた。

ドイツのU2型ロケット・ミサイルのエンジンは、アポロ・ロケット・エンジンの小型にそっくりであった。ミュンヘンのドイツ博物館(Deutsche Museum)には、本物が展示されている。

私は、その発明者であるワーナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)と日本の赤坂であったことがある。

https://www.scmp.com/news/china/science/article/3267512/chinese-scientists-detect-spy-balloon-small-f-35-stealth-fighter-radar

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?