イギリス下院の補欠選、与党が敗北。勝てないジョンソン政権。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年06月27日に、イングランド南西部ティバートン・アンド・ホニトン(Tiverton and Honiton)および北部ウェイクフィールド(Wakefield)選挙区で2022年06月23日に、下院の補欠選挙が行われ、いずれも与党・保守党の候補が敗北した。
ボリス・ジョンソン(Boris Jhonson)政権への不信感が浮き彫りとなった格好で、これを受け同党のオリバー・ダウデン(Oliver Dowden)共同幹事長は引責辞任。ジョンソン首相はより一層の苦境に立たされそうだと述べている。
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ティバートン・アンド・ホニトンでは、議会でポルノ動画を鑑賞した疑いを受け議員辞職した保守党のニール・パリシュ(Neil Parish)の後任を選出。
野党・自由民主党の候補が2万2,537票を獲得し、保守党候補に6,144票の差を付け勝利した。自由民主党が補欠選で保守党を破るのは、過去1年間で3度目となる。
ウェイクフィールドでは、未成年への性的暴行で有罪判決を受け辞職したイムラン・アフマド・カーン(Imran Ahmad Khan)元保守党議員の後任を選出。最大野党・労働党の候補が1万3,166票を集め、8,241票を得た保守党候補に勝利した。労働党は2019年の前回選挙で、1932年以降で初めて同選挙区の議席を失ったが、今回の補欠選で奪還した。
ダウデン共同幹事長は辞任に当たり、ジョンソン首相に宛てた文書で、保守党の支持者は動揺し失望していると指摘した。誰かが責任を取らなければならない状況で、自らが役職にとどまることはふさわしくないと結論付けたとしている。
一方、ジョンソン首相は今回の結果を受け、「われわれはもっとやるべきことがあると認識すべきで、それを確かに実現させる。」と述べている。
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