WHOがSinovac Biotech社のコロナウイルス・ワクチンを緊急用に承認。

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香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2021年06月01日に、WHOがSinovac Biotech社のコロナウイルス・ワクチンを緊急用に承認したことで、中国の治療薬としては2番目の指定を獲得した。

WHOは、2021年05月29日火曜日にこのワクチン「CoronaVac」の緊急使用許可の決定を発表した。

同社は、シノファーム(Sinopharm)社に続き、WHO(World Health Organization/世界保健機関)に承認された中国のサプライヤーとなった。これにより、中国が世界に向けて輸出しているワクチンの中でも、世界的に認められた信頼性の高いワクチンとなった。

https://time-az.com/main/detail/74526

この動きは、WHOのCovax社のワクチン配布プログラムを支援する可能性がある。

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年間20億回分の生産能力を持つ北京のワクチンメーカーが、WHOやその他の国際保健機関(global health organisations)がスポンサーとなっているプログラムに供給できる企業の候補リストに加えられたことになった。

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我々は、「メーカーがコバックスの施設に参加し、ノウハウやデータを共有して、パンデミックの抑制に貢献することを強く望んでいます」と述べている。
今回の決定は、国有企業であるシノファーム社が開発した別のワクチンが2021年05月07日に緊急使用リストに掲載されたことに続くもので、中国企業が開発したCOVID-19の注射としては初めてのものとなった。

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ただし、Forbes JAPANは2021年06月02日に、世界で最もワクチン接種率が高くなっている国の一部で、新型コロナウイルスの感染者が再び急増、死者も大幅に増加していると報告した。

感染者と死者が増えているのは、少なくとも1回は接種を受けた人の割合が最も高いセーシェル(Seychelles/72%)と、それに次いで高い水準にあるモルジブ(Maldives/57%)、チリ(Chile/56%)、バーレーン(Bahrain/55%)、ウルグアイ(Uruguay/51%)などで起こっている。

また、接種率が高い一方で感染者が増えているこれらの国では、多くが中国の中国医薬集団(Sinofarm/シノファーム/China National Pharmaceutical)製のワクチンを使用している。
バーレーン、そして同じ中東のUAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)はすでに2回の接種を完了した人を対象とするブースター接種も行っていることから、感染を防ぐことに対する同社製ワクチンの有効性について、懸念が高まっている。

セーシェルの保健当局が5月中旬に明らかにしたところによると、同月第1週に感染が確認された人の3分の1以上は、接種を完了した人だった。この大半がシノファーム製の接種を受けており、同国の感染状況についてはWHO(World Health Organization/世界保健機関)が調査を行っている。

中国も大半がシノファーム製の接種を受けており、公開されている感染者数と死者数に疑念が残る。
また、中国の最新の国勢調査データも、信じられなくなる。

さらに大きな問題は、ワクチン・パスポートにまで波及する。

また、バーレーン、そして同じ中東のUAEなどの死者の中に、王族が加わった場合の補償問題だろう。
このところの状況は、1つで安心すると、2つで新たな問題が起こっている。

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