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ジャガー・ランドローバー、イングランド南西部サマセット州にEV用バッテリー工場を建設

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年05月26日に、BBC電子版が2023年05月24日にインドの自動車大手タタ・モーターズ(Tata Motors)傘下のイギリス高級車メーカーJLR(Jaguar Land Rover/ジャガー・ランドローバー)がイングランド南西部サマセット州(Somerset, South West England)にEV(Electric Vehicle/電気自動車)バッテリー工場を建設することが、ほぼ確定したもようだと報告した。

タタ・グループの持ち株会社タタ・サンズのナタラジャン・チャンドラセカラン会長(Natarajan Chandrasekaran is Chairman of the board of Tata Sons, the holding company)が近くロンドンを訪問し、イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)と共に正式発表する予定という。

バッテリーの国内生産拡大に苦慮するイギリス国にとって、朗報となりそうだと、消息筋の話を元に伝えた。

それによると、合意文書への署名はまだ行われていないが、交渉は既に妥結し、現在は正式発表の段取りが検討されている。

スペインも候補地に挙がっていたが、BBC電子版は先に、JLRがイギリス政府からの補助や優遇措置を理由に、同国でプロジェクトを進める方針を固めたと伝えていた。建設予定地はサマセット州の「グラビティー・ビジネスパーク」('Gravity Business Park', Somerset.)内で、高速道路M5号線やブリッジウオーター(Bridgwater)湾に隣接する好立地になると言う。

総工費は数十億ポンドとされ、イギリス政府は数億ポンドを補助するとしている。これには工場や周辺道路の建設費補助のほか、光熱費補助なども含まれる見通し。

イギリスは、EV化の促進に欠かせないバッテリーの生産拡大で、欧州連合(EU)などに後れを取っている。同国では1月、大規模バッテリー工場の建設を計画していた新興企業ブリティッシュボルト(Britishvolt)が破綻。国内でのバッテリー生産プロジェクトは、中国のエンビジョンAESCが日産自動車と共同で進めるイングランド北東部サンダーランドのギガファクトリー建設計画のみとなっている。

サマセット州の「グラビティー・ビジネスパーク」('Gravity Business Park', Somerset.)の緯度、経度。
51°10'18.2"N 2°57'11.3"W
または、
51.171711, -2.953133

https://europe.nna.jp/news/show/2523279
https://www.bbc.com/news/uk-england-somerset-65645201
https://www.reuters.com/business/energy/uk-set-win-battle-host-tata-electric-car-battery-plant-bbc-2023-05-24/
https://www.theguardian.com/business/2023/may/24/jlr-owner-uk-electric-car-battery-factory-tata-somerset
https://www.thisismoney.co.uk/money/markets/article-12120361/Jaguar-Land-Rover-owner-set-pick-UK-EV-battery-plant.html
https://www.oil-store.co.uk/blog/jlr-leaning-toward-building-uk-battery-plant/
https://www.somersetlive.co.uk/news/somerset-news/tata-somerset-gigafactory-everything-know-8468899

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