ドイツの脱原発計画は、2023年04月まで2基を待機状態に変更。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年09月07日に、ドイツ政府は2022年09月05日に、年内に停止を予定している原子力発電所3基のうち、2基の稼働を2023年4月半ばまで続ける方針で、従来の計画を変更すると明らかにした。

ロシアからのガス供給が減る中、冬季の暖房需要に備え、待機状態を保つとしている。

https://time-az.com/main/detail/77657

政府は2011年の福島第1原発事故を受けて国内全17カ所の原発を2022年末までに閉鎖することを決定し、代替エネルギーとして再生可能エネルギーの拡大を推進してきた。現在も稼働を続けている原発は3基のみで、国内の発電量に占める比率は約6%にとどまる。

ドイツのロベルト・ハーベック副首相兼経済・気候保護相(Deutscher Vizekanzler und Minister für Wirtschaft und Klimaschutz, Dr. Robert Habeck)は、はこのうち南部バイエルン(Bayern)州の「イザール2(Isar 2)」と南部バーデンビュルテンベルク(Baden-Württemberg)州の「ネッカーベストハイム2(Neckarvestheim 2)」の2基を電力が不足した場合の予備電源として待機させる考えを示した。残りの1基は予定通り年内に停止する。

ハーベックは「ドイツは十分な電力を確保している」とした上で、ヨーロッパ全体がエネルギー危機に直面する中、フランスの原発の半数が停止していることや、干ばつによるライン川の燃料輸送の混乱および近隣諸国の水力発電量減少、国内の再生可能エネルギー開発の遅延といったリスク要因があると説明した。「最悪のシナリオの可能性は極めて低いものの、エネルギー安全保障に向けた万全の対策の1つとして、原発停止の遅延を決めた」としている。

ドイツ政府は既に、ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー不足に備え、石炭火力発電を拡大する計画を打ち出している。原発の稼働延長は当初は否定していたが、ショルツ首相は8月、バイエルン州など一部地域で再生可能エネルギー開発が十分に進んでいないことなどを理由に、原発停止を先延ばしする可能性を示唆していた。

しかし、フランスの原発によるエネルギーの輸入は、予定されている。

フランスの原発が事故を起こせば、ドイツも汚染される。

南部バイエルン(Bayern)州の「イザール2(Isar 2)」の緯度、経度。
48°36'18.0"N 12°17'36.8"E
または、
48.605006, 12.293561

南部バーデンビュルテンベルク(Baden-Württemberg)州の「ネッカーベストハイム2(Neckarvestheim 2)」の緯度、経度。
49°02'30.8"N 9°10'25.5"E
または、
49.041892, 9.173742

2022-09-02---フランス、エネルギー不足の中、冬までにすべての原子炉を再稼働へ。
2022-09-01---イギリス、£7億投資で新原発。目標は原子力でエネルギー自給自足。
2022-09-01---ドイツ、LNGターミナル5基目確保。
2022-08-31---世界最大の風力発電が、北海でフル操業を開始。
2017-02-27---島原発賠償費、みんなに振れば怖くない！
2016-12-06---ドイツの原発全廃で、電力3社への賠償請求認める判決！
2011-05-30---ドイツは2022年までに原子力発電所全廃を誓約！