イギリスでコロナ感染が、変異デルタ株背景に再拡大。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年06月18日に、イギリスで新型コロナウイルスの感染が再拡大していると報告した。

イギリスの保健・社会福祉省(Department of Health and Social Care in the United Kingdom)によると、2021年06月16日の新規感染者数は9,055人となり、2021年02月25日以降で最多を記録した。

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前日比では約20%増加している。背景には、インドで最初に確認された変異株「デルタ(Delta/B.1.617.2)株」の拡大のほか、とりわけイングランドで、ワクチン未接種の若年層を中心に感染が急拡大していることなどが挙げられている。

https://time-az.com/main/detail/74631

過去7日間の人口10万人当たりの新規感染者数は2021年06月11日時点で72.8人。
規制が緩和される前日の2021年05月16日時点では21.6人だった。過去7日間の新規感染者数は平均7,888人で、感染者数の累計は458万9,814人となっている。

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入院患者数は2021年06月14日時点で1,177人となり、こちらも増加傾向にある。ただ、陽性反応から28日以内の死者数は、2021年06月16日までの1週間平均で9人と、大きな増加は見られていない。

つまり、殺さないための治療研究は、驚異的に進化している。

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インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)は今回、イングランド全土で、2021年05月20日~2021年06月07日にかけて10万8,911人を対象に調査を実施。その結果、陽性率は2021年04月15日~2021年05月03日の前回調査時と比べて50%拡大したことが明らかとなった。

調査対象者のうち、陽性者は135人。そのうちの多くは5~12歳、18歳~24歳で、新型コロナウイルスのワクチン未接種の若年層が中心となっていたことも分かった。

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調査を行った研究者は「デルタ株が全土で優勢になっている現状と合致している。」と説明した。半面、若年層のワクチン接種が進むにつれて、感染拡大は鈍化するだろうと指摘している。

ボリス・ジョンソン首相は先に、2021年06月21日に予定されていた新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)のイングランドでの全面解除を4週間延期すると発表した。

イギリス政府は4週間で1,000万人に2回目の接種を実施し、変異株流行を食い止めたい考えだと言う。

オリンピックの頃に、日本にも来ることだろう。

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