イギリス・ノルウェー間の海底電力ケーブル、2021年10月01日に開通。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年10月04日に、イギリス・ノルウェー間の初の国際連系線となる720kmの「NSL(North Sea Link/ノースシーリンク)」が2021年10月01日に、開通したと報告した。
海底電力ケーブルとしては世界最長で、再生可能エネルギー由来の電力を相互に融通し合う。
同プロジェクトに共同出資するノルウェー国営の送電網会社スタットネット(Statnett)とイギリスの送電大手ナショナル・グリッド(National Grid)が発表した。
https://time-az.com/main/detail/75312
NSLは、ノルウェー南部クビルダル(Kvilldal )からイギリスイングランド北東部のノーサンバーランド州ブライズ(Blyth)までの720kmを結ぶもので、総工費は€16億。
2018年に敷設が開始されていた。
設置容量は1,400メガワット。まず最大700メガワットで試験的な通電を行い、3カ月かけて徐々に送電量を容量まで拡大する。
イギリス内の電力需要が高く、風力発電量が少ない時には、NSLを通じてノルウェーの水力発電所からイギリスに140万戸分の電力が安定供給される。一方、気象条件によりノルウェーの貯水量が低下した場合、イギリスの電力需要が低く風力に恵まれていれば、イギリスの風力発電所からノルウェーに余剰電力を供給する。
つまり、風力と水力の連携である。
ナショナル・グリッドは、これにより30年までに炭素排出量を2,300万トン減らすことができるとしている。
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