ドイツ中銀、成長率、大幅減速も供給遅延と需要減退。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年10月26日に、ドイツの中央銀行ドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank)は2021年10月25日に発表した月報(連銀月報/Deutsche Bundesbank Monthly Report)で、第4四半期(10~12月)の経済成長率が大幅に減速するとの見方を示した。

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供給のボトルネックが続くほか、サービス需要の減退も予想されるため、これを受け、今年の成長率は2021年06月に示した予想の3.7%を「著しく」下回る可能性が高いとしている。

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ドイツ連邦銀行は「当四半期は成長が大幅に減速する」と予想した。「サービス分野は力強い勢いを失う可能性が高い」とし、「製造業は引き続き納入遅延問題に悩まされる」とみている。

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ただ、問題は供給サイドにとどまり、工業受注は健全な水準で推移していると指摘した。この結果、需要と生産の間に「極めて大きな」格差が生じているとしている。

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連銀は、こうした供給問題に加えてエネルギー価格が上昇し、VAT(Value Added Tax/付加価値税)の一時的減税が終了したこともあり、消費者物価が引き続き押し上げられると予想した。「インフレ率は当面は加速が続き、来年に徐々に減速する」との見方をあらためて示している。

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