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欧米自動車大手ステランティス傘下のジープ中国合弁、破産申請。



アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年11月01日に、フランスのプジョー(Peugeot)がシトロエン(Citroën)を傘下に収めたことで誕生した自動車メーカーグループPSAとイタリアの自動車メーカーフィアット(Fiat)とクライスラー・オートモービルズ(Chrysler Automobiles)と経営統合することで誕生したFCA(Fiat Chrysler Automobiles NV)が折半出資で合併して誕生した多国籍自動車製造会社ステランティス(Stellantis)は2022年10月31日に、中国の同業、広州汽車集団(广汽集团)との現地合弁が、破綻申請を行うと明らかにしたと報告した。

中国での合弁事業はここ数年は販売不振で赤字が続いており、ステランティスは2022年07月に合弁を解消する方針を示していた。

中国の現地合弁は、元は2010年03月に当時のイタリアのフィアットと広汽集団が折半出資で設立したもので、中国で「ジープ(Jeep)」ブランドのモデルの生産と販売を手がけていた。

ただ過去4年は販売が振るわず、2021年の販売台数は2万396台と前年から50%落ち込んでいた。

そこでステランティスは2021年09月、中国での「ジープ」ブランド強化に向けて組織構造を簡素化すると発表した。

2022年03月には、合弁会社への出資比率を50%から75%に引き上げる計画も明らかにしたが、広汽集団との交渉が進展しないことから、2022年07月には一転して合弁を解消するとしていた。

また、これに絡み上半期(01~06月)に約US$3億を引き当てたとしている。

ステランティスは今回、中国で今後も「ジープ」ブランドの顧客に向けて質の高いサービスを提供していくと強調した。

しかし、それはセールス・トークで、実際はサービス期限切れで全体が消えることだろう。

現在は、NEV(New Electric Vehicle/新電気燃料車/New Energy Vehicle/新エネルギー車)やHFV(Hydrogen-Fueled Vehicle/Hydrogen-Fuel Vehicle/水素燃料車)開発などで、どの自動車メーカーも先が見えなくなってきている。

とくにステランティスのような多国籍、寄せ集め企業は、非常に運営が困難になっているようだ。

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