ブルゴーニュの名門当主が、函館でワイン造り。

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Forbes JAPANは2021年10月29日に、島 悠里(Yuri Shima)による「ブルゴーニュから日本へ。名門当主が函館でワイン造りをする理由」を公開した。

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ブルゴーニュ(Bourgogne)といえば、フランスのワイン街道の入り口で、私が住んでいたドイツのマインツから地中海に向かうとき、最初に向かう目的地ディジョンがある。

また、ディジョンやリヨンには有名な図書館があり、料理では、鳥料理がうまい。

https://time-az.com/main/detail/75503

自転車で、ディジョンからマルセイユまで、自転車で旅行するワイン・ファンがいる。

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EUになる前は、どのワイン畑でも、収穫期には、仕事があり、ワイン畑で仕事をしながら、美味しい料理とワインにたどり着けた。
料理は、ディジョンが鳥で、マルセイユは魚、ワインも赤から、白ワインに変化していく。

フランスは赤のイメージが強いが、ブルゴーニュはドイツにも近いので白はシャルドネ、赤はピノ・ノワールのブドウから、世界最高峰のワインが生み出される特別な場所である。

コラムリストの島 悠里は、フランス・ブルゴーニュで約300年に亘り続く家族経営のブドウ農園であるドメーヌ・ド・モンティーユ(Domaine de Montille)の現当主であるエティエンヌ・ド・モンティーユ(Etienne de Montille en Bourgogne)が、北海道で取り組んでいるワイン・プロジェクトを紹介してきた。

エティエンヌ・ド・モンティーユは、弁護士やM&Aバンカーとしてのキャリアを経て、家族のワイナリーを引き継いだ。ブルゴーニュへ戻ろうと思ったきっかけは、19歳の時に1年間カリフォルニアのベイエリアに住み、ワインへの興味が増したことだったという。伝統的なワイン産地で育ち、西海岸の自由な精神に出合ったことは、その後の人生に影響を与えたのかもしれないと言う。

限られたブドウ用の農地に対して需要の高いブルゴーニュでは、ブドウ畑の価格の高騰が著しく、新たに特級や一級格付けの銘醸畑を取得するのは非常に難しい。そんななかでエティエンヌ・ド・モンティーユは、弁護士としての才覚を発揮し、新しい形でヴォーヌ・ロマネ村のレ・マルコンソール(Les Marconsoles dans le village de Vosne-Romanée)など、素晴らしい畑を取得し、また「Chateau de Puligny Montrachet」を買収するなど、着実にドメーヌを成長させてきた。

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また、ある時、日本の友人が、エティエンヌ・ド・モンティーユに日本ワインを試飲する機会を設けてくれた。
それは、日本固有のブドウ品種によるワインではなく、国際的なブドウ品種で日本の土地を表現したワインばかりだったと言う。そういえば、日本のテレビで、日本で作られたワインをフランス人がフランスで試飲する番組があった。

「料理の鉄人」で、日本人が作ったフランス料理をフランスで、フランス人が試食する番組は崩壊したが、ワインは評判が良かった。

エティエンヌ・ド・モンティーユは、数々の日本のワイン産地を訪問し、ブルゴーニュのブドウ品種との適合性を見極め、函館という地を選んだ。そのなかでも、土壌や気候を調査分析し、適地と思われる場所を探しだし、ブドウ栽培を始めた。

何もない土地で、ゼロからのスタート。2016年にプロジェクトが始動し、2019年に最初のブドウが植樹された。栽培チームが約38ヘクタールもの敷地で、熱心に畑づくりとブドウ栽培に励み、現在は、約10ヘクタールにブドウが植えられているが、徐々に栽培面積を増やしていく予定だと言う。

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ド・モンティーユ&北海道のワインの為、2019年に函館で最初の植樹を終え、2021年にブドウは立派な実を付け、葉も枯れてきたので、そろそろ収穫期たという。今は、厳格に仕込みも行われている。

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このブドウがワインになるのは、2023年の予定だと言う。

私の知人は、ドイツから帰国して神戸で、神戸ワインを作っている。

函館のド・モンティーユ&北海道の緯度、経度。
41°51'35.8"N 140°45'01.1"E
または、
41.859931, 140.750300

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