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コロナが飲食業界を再びヒット!感染を警戒で、店内利用客が減少。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年05月18日に、台湾で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、飲食業界が再び打撃を受けている。

台湾政府はコロナとの共存にかじを切り、昨年の感染拡大時に行った店内利用の禁止といった厳しい規制は実施していないが、感染を警戒した市民が外出を控えるなどして来店客が減少している。

政府は飲食業者を支援するため、販促活動に補助金を支給することを決めた。

台北市大安区にあるカフェの店長はNNAの取材に、「5月に入って以降、来店客が通常時の30~40%減った。」と答えたと報告した。

https://time-az.com/main/detail/76913

サブカルチャー系の座談会やミニライブなどのイベントが人気を集める同店。学生街にあることから普段は若者が多く利用し、4月中旬ごろまでは客で混雑していたという。

しかし、4月末ごろから客は減少。
2022年05月17日はもともとイベントを予定していたが、申し込みの人数があまりに少なかったことから、延期を決めた。同店長は「感染を恐れる人が多いようだ」と語った。

2022年05月17日付自由時報によると、レストランチェーンを手掛ける台湾の漢来美食(ハイライ・フーズ)はビュッフェ形式のレストラン「漢来海港」と宴会事業への影響が最も大きいという。2022年04月以降、予約のキャンセルが増加した伝えている。

別のレストラン関係者は、現在の店内利用客はコロナ前の5~6割にまで減少したと明かす。
テイクアウトやデリバリーが業績改善の助けにはなるものの、包装資材コストが高騰していることなどから「全体的には(収支を)トントンにするのが精いっぱい」だという。

2022年05月の売上高が、台湾全域でコロナの警戒レベル第3級(4段階のうち厳しい方から2番目)が発出され、下旬から店内利用の禁止が始まった2021年05月並みに落ち込むとの見方も出ている。関係者によると、2021年05月は母の日だった9日まで活況だったものの、10日以降はコロナの影響で売り上げは急落。一方で、今年は5月初めからコロナの影響が続いており、この関係者は今年と昨年の05月の売上高はほぼ同じになるとみている。

台湾経済部(経済産業省)統計処によると、2021年05月の飲食業の売上高は前年同月比19.1%減の502億台湾元(約2,186億円)で、13カ月ぶりに600億元を割り込んだ。

台湾政府は感染者のほとんどを無症状と軽症患者が占めるとして、コロナとの共存にかじを切り、飲食店の店内利用を禁止していない。しかし(台湾外食大手の瓦城泰統は、「飲食業者はテイクアウトとデリバリーに力を入れざるを得ない状況だ」という。

台湾では、共存が、本当に正しかったのかという疑問もで始めていると報告している。

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