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タイピングのコツ②練習のペース

頭で覚えるのと体で覚えるのは違う

 練習をはじめると、ある錯覚がおきます。
 まぁまぁ覚えた気になってしまうのです。

 たしかに、頭では覚えています
 そして、どんどん、出題されたキーを当てようとしはじめます。
 トランプの神経衰弱のようなゲーム感覚で...。
 これが典型的な挫折パターンです。

 ゲーム感覚でやっている時の記憶は、あくまでも一時的な記憶です。
 すぐに忘れるタイプの記憶なのです。
 これをやってしまうと・・・まず、翌日には忘れています。

 そして翌日。
 昨日練習したキーを全く覚えていない。
 これでは、すっかりやる気がなくなってしまいますね。

1~3キーでも確実に覚えること

 たとえば下図のキー配列を見てください。

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これだけ覚えればOKというキーは、だいたい30個です。

 3個ずつやっても、30個 ÷ 3個 =10日
 1個ずつやっても、30個 ÷ 1個 =30日
 
 翌日、記憶がリセットされて0個になるくらいなら、1~3個でも確実に覚えたほうが早い のです。
 やってみるとわかりますが、実際は3個でも、毎日、完璧に覚えられるわけではありません。

自分が覚えやすい量は? 

 1日で覚えられるキーの数は、人によって違います。
 自分の場合はどうかな、という場合、試してみる方法があります。

試してみる方法

 【1】まず、キーを5つほど覚える練習を30分ほど実施します。
 【2】翌日、同じ練習を行います。

<判定方法>
上記の【2】で、抵抗なく、スムーズに押せたキーの数が、だいたいあなたの覚えやすい数です。
実施する時間帯にもよりますが、間に一晩の睡眠が入れば実験としてはOKです。
(【1】で試すキーの数が5つとなっていますが、様子を見ながら数個ずつ増やしたり減らしたりしてみてください。)

上昇志向が強い人が陥りやすい落とし穴 

 せっかくやるなら、早く身につけたいですよね。
 「今日は、時間があるから、2日分やっちゃおう♪」
 「思い切って3日分! これで3日早く習得できる♪」
 向上心あふれるあなたは、そんなことを思うかもしれません。
 ですが、ここは要注意です。

おすすめの練習時間は一日30分 

 覚えやすい練習ペースは、一日30分
 だいたい3キーくらいで実施しますが、どうしても飽きてしまったらキーを増やしてもOK。

 ただし、増やした分も覚えられるとは限りません。
 ちなみに、時間帯はいつでも大丈夫ですが、あえて言えば、寝る前が一番効果的でしょう。

朝の15分で補強練習

 「どうしても早く身につけたい!」という方へおすすめするのは、時間を空けて行う
 練習です。復習ですね。

 効果的なのは、''朝''。
 前日と同じ内容を、翌朝やります。
 ほんの''15分程度''でOK。

 前日の練習からあまり時間が空いておらず、かつ、睡眠が間に入っているので復習効果が高いのです。

サボっちゃいけない? 

 ここで気になるのが、「本当に毎日続けられるかな?」という問題。
 「続けること」が大切でも、1日も欠かすことなく、というのは難しいですよね。

 実際は、1日くらいならサボってもOK。
 ある程度練習を進めていたら、2日までならそれほど問題はありません。
 もちろん、サボった日数分、遅れてしまうことは確かです。
 ですが、今までの苦労が水の泡・・・というほどのロスはありません。

続ける、というより、少しずつ分けて練習

 1日で覚えられる量には限界があります。
 ですので、覚えるキーを複数日に分散させる必要があるのです。
 もちろん、練習を続けることは、少しずつ身に着ける、という意味もあります。

 ただ、それだけではなく、「1日でできる量には限界があるから日を分けて習得する」という意味もあるのです。

タイピング習得でパソコン作業がラクになる 

あらゆる技能の中で、数ヶ月で習得できるものはそれほど多くはないでしょう。
そんな中、タイピングは、ほんの数ヶ月練習するだけで誰でも得られる技能です。しかも、その後のパソコン作業が劇的にラクになるのです。
ずいぶん地味な練習ですが、わずか3ヶ月間、こっそり訓練するだけで効果は絶大。
ぜひ、この機会にタイピングという技能を習得してみてはいかがでしょうか。

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