見出し画像

ギタレレ・ピッコロギターを弾く

6弦ウクレレギターとか、グイレレとかピッコロギターなどと呼び名はメーカーによって違っていて、ヤマハのGL-1というモデルが「ギタレレ」なんですね。弦長(スケール)も全長も、ほぼほぼテナーウクレレと同じだけど、ギターのように6弦ある楽器のお話。

画像6

関連する話を音声でも配信しているので、再生して聴きながら読み進めてもらえると嬉しいです。

ウクレレが弾けたらギターも弾けるか

ウクレレは4弦で、ギターは6弦。弦の本数が増えるわけですから、難しくなるのは分かります。ただ、ウクレレで身につけたスキルを流用するのことはできるのか、という話です。

結論を言うと「流用できる」と思います。そして、よく言われる「Fの壁」もかわすことも可能なんじゃないか思います。すべての弦を人差し指1本で押さえるセーハをせずに済ませたい、って思ったことありますよね。

ギターとウクレレとベースの関係性

画像1

ギターのレギュラーチューニングは、6弦から1弦に向かって「E-A-D-G-B-E」です。これを2音半上げると(5カポ)「A-D-G-C-E-A」になるんですが、ギタレレやピッコロギターのチューニングはコレに合わせます。

ギタレレの4弦から1弦の音は、ウクレレでの設定と同じになります。つまり、ギタレレの5弦と6弦を無視したら、ウクレレと同じ弾き方をすることができるんです。

ちなみに、バリトンウクレレやテナーウクレレで太い弦を使った場合は原則として「D-G-B-E」という「バリトンチューニング」にします。これはギターの4弦から1弦のセッティングと同じ。

押さえ方が同じでも違うコードになります。4度分違ってくるので「ウクレレC=バリトンG」「ギタレレF=レギュラーC」という具合です。

ついでに言うと、ベースやウクレレベースのチューニングは「E-A-D-G」で、ギターの6弦から3弦と同じ音になります。

セーハをしないギタレレコード

ウクレレの場合、ハ長調(Key=C)に曲調を変えて弾くと、割と簡単なコードで弾けます。セーハをしないコードに、だいたいの場合で代用することが可能になります。

じゃあ、低音弦が2本増えたら、どうなるのか。

画像2

C以外は「ウクレレとほぼ一緒」なんです。最低音を響かせる6弦をミュートさせて弾く必要があるところが厄介ですが、流用できそうですよね。

このコード一覧表の補足をすると、上から1弦で赤丸は人差し指、青丸は中指、緑丸は薬指、黄色丸は小指で押さえる場所です。✖️は親指を使ってミュートします。▲ はできれば弾かない弦です。

ウクレレだと薬指1本で1か所押さえるだけで済んでいた「主役コードのC」が、3か所押さえる上に小指まで使わなきゃいけなくなります。逆にココさえ慣れてしまえば、割と早い段階で弾けるようになりそうですよね。

ギター経験者がよく言う「Fの壁」っていうのは、ギタレレの場合は「A#の壁」になります。「A#の壁」って聞くと、フツーに難しそうって思いますよね。ウクレレやギタレレのFは、割と簡単な部類にはいります、「ギターのC」なので。

曲調をハ長調にしてギターで弾こうとすると「セーハが必要なFコード」が登場しやすくなります。ウクレレの場合だとへ長調(Key=F)にすると、A#(B♭)が出やすくなるので。

だから、ギターの場合は4度下げてト長調(Key=G)にすると簡単なコードで済ますことができるハズです。(伝わるかなぁ)

ハイ、ギタレレ買っちゃいました

ヤフオクを見てると2,500〜3,000円くらいが取引相場みたいなので、つい落札しちゃいました。ヤマハのギタレレの新品の流通価格は10,000円弱って感じで、決して高くはないんですけどね。

画像3

張ってあった弦は古くて汚かったので、ハイテンションのクラシックギター弦に張り換えました。

画像4

12フレットでの弦高が3ミリ以上あって、ちょっと弦を押さえるのがシンドかったので、ナットの溝を少し深くして、弦高を下げました。2.8ミリくらいにはなったでしょうか。

ギタレレが弾きにくい理由

ギタレレってミニギターよりも小さいから、なんでもかんでもコンパクトなミニサイズだと思っていたんですが... 実は違いました。

画像5

ネックの太さの目安として「ナット幅」というのがあるんですが、これが太めだったんです。45〜46ミリあるんですね。そして、厚みは約20ミリ。

ギターのナット幅は、エレキで42ミリ弱、アコースティックで43〜44ミリ。それを上回る幅なのが、このギタレレなんです。クラシックギター寄りのネックの太さってことです。

似た製品で「S.Yairi YU-GT-01」というウクレレギターがあるんですが、コチラのナット幅は47ミリで、ヤマハのギタレレより太いですね。

全長が750ミリで、弦長が480ミリと少し長め。ナット幅が40〜42ミリと細めなミニギター「セピアクルーW-50」はスチール弦も使えるようなんですが... 流通価格は安いですが、評判は良くなさげ。

とりあえずは、せっかく仕入れたのでヤマハのギタレレで少し練習してみようと思っています。

ibanezのピッコロギター

ただ現時点で「運指ができるようになったら弾きたいなぁ」って思ってるモノがあっては、ナット幅が42ミリでギタレレよりも細め。ネックの厚みは約20ミリで、ギタレレとほぼ同じ。スケールは432ミリで、ギタレレと同じ長さのもの。

そして、ウクレレやギタレレでは使えないスチール弦(鉄弦)が張れるのでキラキラサウンドが楽しめそうなんですよねぇ。それが、コレ。

星野楽器 ibanez の通称ピッコロギター。ネックの中にトラスロッドってのが入っていて、ネックの反り具合を調整もできるそうです。

ちなみに、ギタレレの弦を交換する時にダダリオのアコースティックギター用のエクストラライトゲージのブロンズ弦を張ったら... 1弦のペグが危険な雰囲気を醸しだしたので、やめました(汗)

YouTubeでの新しい試み

今回、音声配信(ラジオ)の音源を「王道進行(4536)」のアルペジオに乗せてみました。その名も「ラジぺジオ」です。別撮りしたものを編集でくっつけていますが、いずれはアルペジオしながら話せるようになれないかなぁ、って。

追記)ピッコロギター初体験

正直ね、思ったよりも気持ち良い音でした。弦も全然緩くなくて、ネックもそんなに太くなかったし... そりゃ連れて帰ってきたくなります(病気)

フレットのバリも全然なく、12Fでの弦高も2.8mm程度で弾きやすかったですね。ギターも弾いてみたいウクレレ弾きさんにとって、良いキッカケを掴める1本になりそうです。

楽器経験ほぼゼロなのにね

こんな熱弁をかましていますけど、音楽は苦手だったし、楽器の経験なんてゼロですからね。それでも、こうやって楽しく弾けるようになるウクレレって素晴らしいよね、ってことです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?