ジュール

目の前に画板
頭の中は真っ白で
紙に触れた鉛筆は斜め立ち

オープンカフェに美風
栗毛がたなびく

配達されたココアと
風が運んださえずりが
私のジュールを三つ高めたわ

指と筆は
ステップを踏み
この世界に無かったものを
産み出すの

コスモスは
枠を垣根を破り
目に映る人々の日常に
描き出す

ヴェルヌの葉々と
踊り舞いつつ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?