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Pudgy Penguins ウォレット分析 -2022 Dec-

はじめに

先月から読み切りに加えて500円の月額固定の読み放題のプランを開始してます。1本300円で月6本~8本ほどをめざしているので、それなりにお得なプランになるのではと思います(今月はこれが6つ目!)。興味のある方はこちらからご加入下さい。色々なプロジェクトのウォレット情報から特徴や傾向をみておくと別の角度からのNFTの見る目を養えるかも知れません。

レポート

Pudgy Penguinsのフロア価格が12月に入って好調です。コインポストの以下の記事ではグッズ販売が好調で、今後もぬいぐるみや絵本、各種アパレルを制作し、トークンの保有者に収益の一部を還元するユーティリティがあるからと書かれています。新体制で打ち出された施策が市場から好評とのことで、評価が再び高まってきたようですね。

https://coinpost.jp/?p=419576


このプロジェクトは今年前半に大きな話題を呼びました。創業メンバーが提示したロードマップが全く進んでいないどころか、創業者のColeさんが運転資金の着服疑惑でコミュニティ投票で追放が決定され、その後4月に@LucaNetzさんに買収されました。

一時は創業メンバーの体たらくでフロアが低迷したプロジェクトですが、紆余曲折を経てホルダー層はどのように変わってきたのでしょうか。最新のスナップショットをみてみたいと思います。

※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。

保有数分布

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2021年7月に8888枚ミントされ、現在のホルダー数は4507。つまり平均2枚の保有となります。

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保有数分布を%で見たものがこちらです。赤で過去レポートの平均を出しています。ミントから1年半近く経とうとしているのですが、一般的にも時が経つにつれて1枚保有の率は増えていく傾向にあります。

上位ウォレット

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お馴染み上位ウォレットの覗き見です。

まず第1位は219枚ですが、この第1位の枚数が既に少ないですね。保有者は著名な9x9x9ethさんでした。Punksも9つお持ち!

続いて第2位はWrapped Penguinsです。これはコミュニティのDAOで、当時創業メンバーに反発する形で作られた組織です。一時は560枚あったようですが、今は97枚まで減っていますね。尚、余談ですが、このDAOのマルチシグサイナーはVincentVanDoughさん, 9x9x9さん, loomdartさん, psyopcopさんという錚々たる面々です。

さて第3位は無名アカウントです。いつもはスルーするのですが、この人のオールラウンダーっぷりにうっとりとしたので興味がある方はリンクを楽しんで下さいw!ひょっとしたら有名インフルエンサーのアカウントかもしれません。

その後、第4位から第10位までひと通り目を通しましたが、運営アカウントもいなければ創業メンバーらしきアカウントもありませんでした(ひょっとしたら匿名アカウントが該当してるかもです)。また有名なインフルエンサーもいません。

このプロジェクトは特殊な経緯を経てますが、創業メンバーや運営がTop10に全くいないプロジェクトはかなり珍しいです。

分散化率

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Unique Wallet率は51%です。過去レポート平均は47%なので、長い時間を経て分散化が進んでいる事が分かります。

またクジラ率は8%と過去レポート平均11%と比べると低めです。

尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。

ウォレット作成時期

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このデータを取得した時点(2022年12月28日)での経過月数です。平均が507日です。つまりミント日からそれほど遠くないタイミングです。構成比をみても3/4が1年以上。という事は多くのペンギンホルダーが冬を耐え凌ぎ今に至るという事ですよね。これは素直におめでとうございますとしか言いようがありません!

新規参入

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古めのプロジェクトにありがちな結果となりました。この指標はミントされてそれほど間もないプロジェクトに有効な指標ですよね。

定義はこちらをご確認下さい。

ガチホ状況

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先ほど昔から耐えしのいできたホルダーが多いと書きましたが、一方でミント時からガチホしてきた人はほぼいないんですね。ミント当初はBAYCと並べて語られていた気もするけど。。。

ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。

NFT平均購入価格

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いつも通りTop25%から見ていきましょう。これは3.0ETHと他の有名プロジェクトと比べると少し低い数字です。つまりそんなに大物がいないと言えそうです。また上位50%以降は特に高くも低くもない平凡な数字でした。

Top10プロジェクト

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OpenSeaで認証マークがついているプロジェクトなどを全て手作業で抽出して並べています。

このランキングはそのプロジェクトを色濃く表す指標ですが、Pudgy Penguinsは如何でしょうか。

まず第1位のLil Pudgyと第2位のPudgy RodはPudgy PenguinsホルダーにエアドロされたNFTです。

それ以外ではあまり馴染みのないプロジェクトが散見されます。MechaPenguins、EPICBEAST、Chubbiverse Frensあたりです。

OtherdeedやArtBlocks、MAYCなどベタなところはいますが、全体的に明確な傾向はありませんでした。

メジャープロジェクト保有者比率

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国内外に拘わらず、この数値は小さいのが一般的ですが、Pudgy Penguinsは16%と低くも高くもない数値でした。

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次に6つのプロジェクトを個別に見ていきます。フロア価格を考慮するとPunks、BAYCホルダーが意外と多い印象です。MAYCはBAYCが多めなので当然です。一方で新し目のCloneX、Azuki、Moonbirdsは少ないようです。

これはある意味、ホルダーは全体的にそんなにNFTに常にアクティブなお金持ちじゃないというかDegenばかりじゃないと言ってもいいのかも知れませんね。

メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。

国内外比率

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国内ホルダー比率は2%と出ました。非常に少ないですが国内でそれほど人気を博していた様子もないので妥当な数字かなと思います。持っている人はここぞとばかりにがっつり自慢しましょうw!

算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。

プロジェクト比較

毎回、国内プロジェクトは初回無料レポートのGalverseと各種指標でいつも比較してますが、今回は国内プロジェクトではないので割愛させて頂きます。

比較として過去の他のプロジェクトの数値が気になる方はこちらから是非どうぞ。

まとめ

この解析を行う前は、勝手にFOMOでDegenが徐々に集まりだしているのかなと想像してました。Degenイコール富豪でもないのですが、これぐらいのフロアになってくるといつもは何らかそういった足跡がTop10ホルダーとかTop25%の平均購入価格とか、有名プロジェクトの保有率とか、そういった指標で見えるものです。

しかし期待とは裏腹に多くのホルダーは昔からのホルダーであり新しく入ってきている層はごく少数で目立った特徴を抽出できませんでした。

一方でこれは従来のフィルターを通して見ているだけであって、実はこのままフロアが上昇していけばPudgy Penguinsホルダーが崇められる時代がやって来そうな気がします。

NFTのプロジェクトはなんだかんだフロアの上昇と合わせて注目を集めます。そしてこのPudgy Penguinsの勢いが来月も維持されるのか見ものですね。来月も上昇を続けていくとNFT市場も底打ちなのかなー、なんて実感し始めるかも知れません。

おまけ、雑感

NFTやWeb3と関係ないですが、住んでいるドバイで3日間連続でまとまった雨が振りました。15年ぐらい前に住んでいた時は雨など1日も降った記憶がないのでとても新鮮&グローバルでの気候の変化を感じました。

一部では新年の花火前に街を綺麗にするために政府が人工的に雨を振らせたと言っている人もいますが、人工で振らせられるレベルの雨量とも思えないのでガセでしょう。またいつでも人工で出来るならもっといい時期もありそうです。

いずれにせよ、今夏も今までになく気温が低かった(それでもクソ暑かった)という人もいるドバイ、そして中東。グローバルな気象変化でこの先は徐々に住みやすい気候に移り変わったりとかワンチャンあるのかもしれないなんて思ったり。

勝手にリンク

毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!

最後に少し宣伝

実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。


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