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WAFUKU GEN ウォレット解析 -2023 Jan


レポート

今回のウォレット解析はWAFUKU GENです。日本のKawaiiを体現するようなイラストに浴衣の清涼さを掛け合わせたプロジェクトがほぼフリーミントに近い価格で去年の8月にミントされたのを記憶しています。

多くのプロジェクトがフロア価格の維持に苦しむ中、そのミント価格とイラストのクオリティゆえに?フロアもするすると上昇し、今では0.3ETHを越えています。今回はそこに興味があり、ウォレット解析をしてみる事にしました。

※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。

保有数分布

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ミント価格は0.001ETHというかなり入りやすい価格でWLホルダーは一人当たり10枚ミントする事が出来たようです。結果として平均で5.5枚担っているのはこういう背景が起因していそうです。

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保有数分布を%で見たものがこちらです。1枚所有が全体のたった50%ですね。これは少ない。また、10枚以上が全体の13%と2枚所有の比率と変わっていません。

上位ウォレット

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毎度の上位ウォレットの覗き見です。

見たところ第1位~第3位までは全て運営保有とみなして良さそうです。それを正とするならば合計で1356枚、全体の約12%が運営にあると言えます。相当な枚数ですが、今後の使い道はどうなるんでしょうか。

その後第4位から第10位まで全て個人です。面白いアカウントをハイライトしていきます。

調べていくとWAFUKU GENにマキシな人達がいる事が見て取れます。いくつか例として挙げると、第4位のSOLO_WAFUKULabsさんやwafuku_NFT_storageさんはアカウント名をプロジェクトに寄せてしまっています。もちろん、ある程度プロジェクト毎にウォレットを分けている可能性もありますが。。。

それ以外の方も保有しているWAFUKU GENとウォレットに入っているNFT数を比べると、ほとんどがWAFUKU GENという方ばかりでした。

分散化率

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Unique Wallet率をみてみると18%と、過去レポート平均は46%と較べて非常に低く分散化が進んでいない事が分かります。

一方、運営の3アカウントを除いたクジラ率は10%と過去レポート平均11%と比べてもあまり変わりない結果となりました。多くの人がそれなりに複数枚保持している結果でしょう。

尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。

ウォレット作成時期

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このデータを取得した時点(2023年1月15日)での経過月数です。直近3ヶ月以内のウォレットも多く、全体的にバランスが取れていることが分かります。新しいホルダーが常にいることはプロジェクトにとって素晴らしい事です。

新規参入

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このプロジェクトが最初のNFTの購入というホルダーは実に1119人、割合で半数以上の56%と多くの新規NFTホルダーを呼び込んだことが分かります。ミント価格とそのデザインが成した技でしょう。

定義はこちらをご確認下さい。

ガチホ状況

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こちらは517ホルダー、割合にして約1/4の26%の人がミントから保有し続けている事になります。売却する人が沢山出てきてもおかしくないフロア価格ですが、まだ26%もの人がガチホしているのは素晴らしいですね。

ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。

保有期間割合

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こちらはホルダーがどれぐらいの期間を保有していたかを示したものです。長期保有者が多いのが一目で分かります。

Top10プロジェクト

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OpenSeaで認証マークがついているプロジェクトなどを全て手作業で抽出して並べています。

このランキングはそのプロジェクトを色濃く表す指標ですが、筆者の当初の想定とは少し違う結果でした。

第1位から第5位まで上位をCNP関連のプロジェクトが占めています。WAFUKU GENはそれらのプロジェクトと何か連携があるのかもしれませんね。筆者は知りませんでした。

一方でその後に続くLove Addicted GirlsやMEGAMIは想像通りホルダー層が被っていたといったところでしょうか。

メジャープロジェクト保有者比率

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国内外に拘わらず、この数値は小さいのが一般的ですが、WAFUKU GENは完全に国内向けのプロジェクトだと思うので、予想通りの結果です。

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次に6つのプロジェクトを個別に見ていきますが、個別でも同様の結果でした。

メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。

国内外比率

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国内ホルダー比率です。全体の89%が国内ホルダーと出ました。妥当な結果だと思います。

算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。

まとめ

WAFUKU GENを事業として捉えた時に、ミント価格が0.001ETHなのでそこで得た売上は10ETH程度ですが、二次流通は538ETHなので10%をそのまま当てると54ETH前後となります。

運営の規模は分かりませんが、国内でも屈指の規模を誇るCNP経済圏を取り込み、またそのKawaiiのデザインでガチホさせる事でフロア価格が上昇し、二次流通で稼ぐモデルの1つのお手本のようにみえました。

そのビジネルモデルの延長線上だと思いますが、12/31までに購入した人は今月末から衣替えイベントがあるようです。衣替えイベントが冬服NFTのエアドロならば、そこでまた人気が拡がるかも知れませんね。色々な季節のNFTがGENホルダーにエアドロされていくというのはイラストの特徴を活かした素晴らしい施策だなと思いました。

おまけ、雑感

年明けから有名人がスキャムに遭う被害が発生してます。それ自体は今更の話ではないですが、スキャム事例や対策は口伝のように伝承されている気がするので、勝手にまとめページを作成しています。どなたか類似パターン以外で他にスキャム事例を知っている方いたら教えて下さい!


勝手にリンク

毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!

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また実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。


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