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Decentraland Land ウォレット解析 -2023 Jan


レポート

先日1月19日にGenesisが破産申請を行ったというニュースが流れました。債権者の1位はGeminiですが、2位に意外な名前がありました。そう、Decentralandで約71億円に上ります。それに対し公式はTweetし、運営に影響をきたすようなトレジャリーのインパクトはないと表明していますが、果たしてどうなのでしょうか。

以前Decentralandに入り浸っていた友人も昨年の市場のクラッシュ以降、人がいなくなり本人も行かなくなったというような話をしていました。

人のいないメタバース。。。そこに一体価値はあるのでしょうか。Land所持者も相当数に上ると思うので、今回はLandを対象にウォレット解析を進めていきます。

※同じプロジェクトのNFTを複数のウォレットで管理する人は基本的に少数という前提で、本レポートは複数ウォレットを鑑みず1ウォレット=1ホルダーのように表現しています。その点はご容赦下さい。

保有数分布

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土地が約10万あるので、ウォレットも相当数あるのかと思いきや全く1万にも届かない数なんですね。なので平均も17というとんでもない数になりました。しかし、これはからくりがあり運営がまだ約68,000所有しています。なのでこの分を引くと全体で30,366枚。そうすると平均5.3枚。それでも少し高めですね。

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保有数分布を割合で見てみたものがこちらです。分布を見てみると平均が高かった割には1枚所有が79%と平均よりかなり高いことが分かります。2枚所有まで合わせると全体の90%に上ります。

上位ウォレット

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毎度の上位ウォレットの覗き見です。

上で書いた通りまず第1位は運営です。

続いて第2位以降で面白いアカウントをハイライトしていきたいと思ったのですが、どのアカウントもLandをひたすら持っているだけの匿名アカウントが多く、また特にインフルエンサーもいませんでした。

分散化率

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Unique Wallet率は6%とかなり低いですが、運営分を抜くと19%まで上がります。それでも過去レポート平均43%と比べるとだいぶ低いんですが。

一方、運営と思わしきアカウントを除いたクジラ率は8%と平均的な結果となりました。

尚、クジラ率に関する詳細はこちらをご確認下さい。

ウォレット作成時期

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このデータを取得した時点(2023年1月22日)での経過月数です。Mintされた土地が2018年11月ぐらいから発見できたので、ウォレットの平均年齢が古いのも理解できます。実に約3/4が1年以上のウォレットな訳ですが、一方で新しい層をあまり取り込めていない現実が垣間見えます。

新規参入

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新規参入率ですが、これだけ年月が経っているプロジェクトだという事、今の市況という観点から結果こうなりますよね。

定義はこちらをご確認下さい。

ガチホ状況

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今までこれほど古いプロジェクトを扱ったことはなかったのですが、どのプロジェクトもいずれはこうなっていくんだろうなという未来が見えました。

ここでのガチホの定義はこちらを参考にしてください。

Top10プロジェクト

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現在のLandのフロアは1.35ETHです。超高額なプロジェクトでもないので、Top25%の平均購入価格も平凡です。

Top10プロジェクト

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OpenSeaで認証マークがついているプロジェクトなどを全て手作業で抽出して並べています。

このランキングはそのプロジェクトを色濃く表す指標ですが、やはり全体的にDecentralandエコシステムのNFTがTop10の半分を占めました。

またTop3が全て土地というのがこの保有層を如実に表していて面白いですね。分かります。筆者も不動産大好きなので。夢見ますよね。

しかしやはり気になるのがWearable等の保有者の数です。第4位のWearableでもたったの337枚。比率にしてLand保有者全体の6%です。Land保有者=Playerではない?そんな事は無いような。それだけ盛り上がってないって事なのか、Decentralandが提供するスキンは魅力的でないのか・・・。

メジャープロジェクト保有者比率

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有名プロジェクト保有者は全体の7%でした。

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MAYCとCloneXが多い一方でAzukiとMoonbirdsが少な目なのは何故でしょう?

メジャープロジェクトホルダー率に関する補足はこちらをご確認下さい。

国内外比率

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国内ホルダー比率です。メタバースは国内でもバズっていたのでホルダー数は気になっていました。しかし、現在国内ホルダーはほぼいないようです。持っていた人も既に売ってしまったのかもしれません。

算出方法が不明な方はこちらをどうぞ。

プロジェクト比較

割愛します。

比較として過去の他のプロジェクトの数値が気になる方はこちらから是非どうぞ。

まとめ

まずLandが予想に反して全然分散化が進んでいない事が気になりました。通常は月日とともに分散化は進んでいくものです。しかしDecentralandではそれが起きてません。代表的なメタバースとして多くの人が真っ先に思い当たるDecentralandですが、やはり市況の影響もあり全然新たな層が入っていないのは残念ですね。

また、Decentraland内の盛り上がり状況はDecentraland内で利用できるNFTの保有数で垣間見れると思うのですが、たったの数百レベルで圧倒的に少ないですよね。Playerも少なく閑散としているのが想像できます。

さて、ホルダー層の多くは古参の人たちなので、現在は多くの人が複数の土地を塩漬けにして次のメタバースブームを待っているんだろうと思いますが、PlayerあってこそのLandの価値です。一体あの形式のメタバースが今後復活していくことはあるんでしょうか。筆者は少し懐疑的な目で見守っていきたいと思ってます。

おまけ、雑感

皆さん、NFTperpをご存知ですか?

NFTperpはNFTのフロア価格に対してロングやショートをすることができるプロトコルです。

マーケットでの取引履歴からウォッシュトレードや異常値を削除したフロア価格が算出され、NFT無期限先物(パーペチュアル)の取引をすることができます。レバレッジは最大5倍です。

現在取り扱われているNFTはPunks、BAYC、MAYC、Azukiなどですが、Dune Analyticsで色々情報が見れるので、ハイライトをここで紹介します。

まずは取引ボリュームです。以下の通り徐々に取引ボリュームが増えていることが分かります。この1ヶ月ではAzukiやMAYCのボリュームが大きそうですね。

こちらは実際の市場のフロアとIndexの価格推移の比較です。Indexの方が少し上振れてますけど基本的には同じチャートですね。

こちらはPunksですが、Long / Shortの比率を銘柄ごとに見ることが出来ます。基本圧倒的にロングが多いですね。

一方でAzukiに対しては皆んながもっとBullishな事が分かります。自分はちょっとShortしたい気分ですけど。(銃声

OIも銘柄ごとに見れます。こちらはMAYC。月初に比べてどんどん減っていることが分かります。Dookey Dashが始まる前は憶測でフロアも上がってましたけど、実際に内容が明らかになるとフロアも下がりボリュームも減っているんでしょうか。

こちらはFunding rateです。NFTにFunding rateって新鮮ですよねw

簡単な紹介でしたが、全ては@aster2709さんのDashboardに全て細かくあるので、興味がある人は是非見てみて下さい。

勝手にリンク

毎週の振り返りはharuxxさんとmiinさんの週間NFTニュースで!

最後に少し宣伝

先月から読み切りに加えて500円の月額固定の読み放題のプランを開始してます。1本300円で月6本~8本ほどをめざしているので、それなりにお得なプランになるのではと思います。興味のある方はこちらからご加入下さい。色々なプロジェクトのウォレット情報から特徴や傾向をみておくと別の角度からのNFTの見る目を養えるかも知れません。

また実はこのようなウォレット解析はミント前に集めたWLでも出来ますし、ミント後のKPI確認としても個別に提供できます。興味ある方がいましたら当方のTwitterアカウント@diego_0xまで是非ご連絡下さい。


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