バツイチアラフォー男子の生きる道  教育編 1話

突然ですが,私は教員です。


教職に携わって16年。本当にいろいろなことがありました。


「仕事は教員です」といった後にまず言われるのが

「大変ですね」という類の言葉。

えぇ。確かに大変です。しかしどんなお仕事でも,働いてお金を稼ぐというのは大変なことだと思うのです。

「大変ですね」という言葉をいただいた時にはそう答えるようにしています。


学習指導,生徒指導,進路指導の三本柱に加え・・・

授業の準備,日々の書類や通信の作成,中高なら部活動指導,成績処理,地域行事,PTA活動,保護者応対,行事の準備と実行,たくさんの会議,研修などなど・・・細かいことを挙げればもっとあるのですが,本当にたくさんの仕事があります。


中でも私が特に大変だと思うのは・・・どんな職場でもそうでしょうが

「人間関係」です。

私たちは上司・同僚の他に,保護者と児童生徒との人間関係もあります(部活動でコーチや他校の顧問とも人間関係ができます)。また,児童生徒同士の人間関係にも気を配ることが求められます。顧客や取引先とはまた違った人間関係だと思います。

児童生徒はまだ人間関係の構築能力が未熟なため,こちらが見守ったりアドバイスしたりというケースがあります。

こじれるといちばん大変なのが私は保護者だと思っています。

みなさん保護者応対は大変そうだというイメージをお持ちだと思いますし,知り合いからもよく言われます。いつからか「モンスターペアレンツ」という言葉が出てきて,理不尽な要求や暴言暴力に訴える保護者像がクローズアップされ始めました。

この類の保護者は・・・たしかにいます。

学校は言うまでもなく教育現場であり,児童生徒を導くためには時おり厳しさも必要です。体罰はいけませんが,児童生徒を導くために厳しいことを言う場面もあります。

多くの保護者は「きちんと指導してくれてありがとうございます」という言葉をかけてくれます。

しかし一方で一部の保護者が「そんなことをうちに子に言われる筋合いはない」と言うのです。これがこじれると大変なことになります。

「そんなつもりで言ったのではなかった。私の言葉が誤解を生んだのなら申し訳なかった。以後誤解のない発言に努めます」と落ち着きます。

このパターンが続くと結構きついです・・・。

どんな人間関係でもそうでしょうが,お互いの信用って大事ですもんね。

私はこの仕事をしていてよく・・・

「教員という仕事は,武器防具の一切を身に着けずに戦場の最前線に立たされている兵士」

という気持ちになります。


これから教育現場にいて感じる「日々雑感」を記していこうと思います。


追記:私は「教師」という言葉が嫌いです。教えを授ける師匠という響きがなんだか偉そうな感じがしてならないのです。「先生」という言葉は好きです。先に生まれた人,だから偉そうな感じがしなくて。仕事は?と聞かれたら「教員」と答えます。教えることができる人くらいの感覚です。

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