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ストレス発散 by父

父のストレス発散に巻き込まれる私。
愚弟は巻き込まれて当然だが(愚弟が父のストレスの原因でもあるから)、私は「場所当て」及び「迎え」担当である。
つまり「父が愚弟を置いた場所を、父と愚弟からのヒントを元に当てて迎えに行く」というゲームとのこと。
父からのヒントは北海道が「数字」、それ以外の自治体が「地名」である。
普通に考えて正解を出すことは不可能である。

北海道のヒントが数字形式なのは「条丁目」の表記に基づくためだ。
条丁目が存在しない場所は丁目、番地の数字部分がヒントとして送られるわけだが、逆を言えば父からは数字しか送られて来ないため、市町村や駅名は分からない状態のまま探すことになる。
特に北海道は広大なので愚弟からのヒントも重要になってくるわけだが、愚弟は漢字が読めない。しかもカメラ機能は私が制限をかけているため使えない。
ほぼ間違いなく詰むだろう。

北海道以外は地名がヒントになるが、この地名には市町村名だけではなく駅名も含まれる。
父は「備後庄原駅」を「庄原駅」、「岐阜羽島駅」を「羽島駅」と呼ぶ独特な呼び癖がある。これを踏まえて考えると、地名から探すにも候補が膨大な数になるのだ。
表記についても「庄原」から「荘原」などの表記違いを考えなければならない。
例えば、ヒントとして「西条」とだけ来る。駅名だとすれば広島県(さいじょう)か、長野県(にしじょう)か。
これだけの情報で普通の人間が場所を特定出来るだろうか。

地名ヒントのうち京都府は地名のみで駅名からヒントが出されることはない。
その代わりヒントは他より広範囲に及び「西」のような形でヒントが出される。これは「西を含む地名」の意味であるため「西町」や「西崎」、「山田西」などの地名を想像しなければならない。市町村ではなく大字のような部分が出されるのだ。
京都市内で上京区、中京区、下京区は通り名を含む住所となっている場所があるが、父からのヒントだけで通り名がないので場所の特定は不可能である。
愚弟からのヒントに「る」または「ル」があれば京都市内とほぼ確定出来るが、なければ京都府内の地名を全て探さなければならない。

普通に考えて特定するだけで月単位はくだらねえよ。地元でも地獄だろうよ。

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