ハイドン:弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調, Op.3, No.5, Hob.3:17 「セレナード」(偽作:R.ホフシュテッター作)

00:00 I. Presto
02:51 II. Serenade: Andante cantabile
05:53 III. Menuetto
08:22 IV. Scherzando

プロ・アルテ弦楽四重奏団(Pro Arte String Quartet)は、ベルギーの名門弦楽四重奏団であり、特に20世紀初頭にその名を馳せました。1936年12月31日に録音されたハイドンの「セレナード」について、以下の演奏者情報とその背景について詳しく解説します。

### プロ・アルテ弦楽四重奏団について
プロ・アルテ弦楽四重奏団は1912年にブリュッセルで設立されました。創設メンバーは、以下の4名です:
1. **アルベール・トリオー(Albert Prévost)** - 第一ヴァイオリン
2. **ローラン・プリュメ(Laurent Halleux)** - 第二ヴァイオリン
3. **ジェルミナル・ドレフュス(Germain Prévost)** - ヴィオラ
4. **ロベール・マス(Robert Maas)** - チェロ

この四重奏団は、その技術の高さと音楽性で国際的に高い評価を受け、特にフランスとベルギーのレパートリーに精通していました。

### 1936年の録音
1936年12月31日に録音されたハイドンの「セレナード」は、四重奏団の全盛期に行われたもので、当時のメンバーによる演奏です。この録音は、当時の技術としては最高の音質を誇り、今日でも多くのクラシック音楽ファンに愛されています。

### ハイドンの弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調 Op.3, No.5, Hob.3:17 「セレナード」
この曲は、一般的にヨーゼフ・ハイドンの作品とされていますが、実際にはロマン・ホフシュテッターによる偽作であることが知られています。それにもかかわらず、この「セレナード」は美しいメロディと優雅な構成で知られ、多くの演奏者に愛され続けています。

プロ・アルテ弦楽四重奏団によるこの録音は、特にその繊細な表現力と正確なアンサンブルが特徴であり、当時の録音技術としても非常に優れたものとされています。

この時期のプロ・アルテ弦楽四重奏団の演奏は、しばしばその緻密な技術と音楽的理解によって称賛され、録音はクラシック音楽の重要な遺産となっています。

ハイドンの弦楽四重奏曲第17番 ヘ長調, Op.3, No.5, Hob.3:17 「セレナード」について

### 作曲の経緯と背景
この作品は長い間、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの作品として知られていました。しかし、近年の研究により、この作品は実際にはローマン・ホフシュテッター(Roman Hoffstetter, 1742-1815)によるものであることが判明しました。

ホフシュテッターはドイツの作曲家であり、アマチュアの音楽家としても知られています。彼はハイドンのスタイルを模倣し、自身の作品を作曲しました。その結果、いくつかの作品がハイドンの作品として誤って認識されるようになりました。Op.3の弦楽四重奏曲集はその代表例であり、「セレナード」として知られる第5番は特に有名です。

### 楽曲の構成と特徴
「セレナード」という愛称は第2楽章の有名なメロディから来ています。この楽章は非常に美しく、静かな夜の雰囲気を醸し出しています。

**全楽章の構成:**
1. **第1楽章:** アレグロ
- 明るく快活なヘ長調の主題が特徴です。典型的な古典派のソナタ形式で書かれています。

2. **第2楽章:** アンダンテ(「セレナード」)
- 有名なピッツィカートの伴奏が特徴的です。この楽章は、ヴィオリンがメロディを奏で、他の弦楽器がピッツィカートで伴奏を行います。夜の静寂と優雅さを感じさせる、美しい楽章です。

3. **第3楽章:** メヌエットとトリオ
- 古典派のダンス形式であるメヌエット。軽快でリズミカルな曲調が特徴です。

4. **第4楽章:** フィナーレ: プレスト
- 速いテンポの終曲で、エネルギッシュで活気に満ちた音楽です。

### 音楽的要素と解釈
この四重奏曲は、ハイドンの典型的な作風である明快さと形式美を持ちながら、ホフシュテッターの個性も感じられます。特に第2楽章の「セレナード」は、ピッツィカートの使い方やメロディの優美さが際立ちます。これは、夜の静かな情景を描写するための音楽的工夫と言えます。

### 結論
ハイドンの弦楽四重奏曲第17番として知られていたこの作品は、実際にはローマン・ホフシュテッターによるものです。しかし、その美しさと魅力は変わらず、多くの人々に愛され続けています。特に「セレナード」として知られる第2楽章は、その優雅なメロディと独特の伴奏スタイルで、多くの聴衆を魅了してきました。この楽曲は、18世紀後半の弦楽四重奏の発展における重要な作品として評価され続けることでしょう。

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