ファリャ：スペインの庭の夜（Falla：Nights In The Gardens Of Spain）
11:11 II. はるかな踊り Danza lejana
16:10 III. コルドバの山の庭にて En los jardines de la Sierra de Cordoba
ピアノ：ギオマール・ノヴァエス
ハンス・スワロフスキー指揮 ウィーン交響楽団
1954年発行
ファリャの「スペインの庭の夜」（原題: Noches en los jardines de España）は、スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャ（Manuel de Falla）によって作曲されたピアノとオーケストラのための印象主義的な楽曲です。1911年から1915年にかけて作曲され、1916年にマドリードで初演されました。この作品は、スペインの風景と文化を反映した音楽的描写が特徴で、ファリャの代表作の一つとされています。
### 背景
マヌエル・デ・ファリャ（1876-1946）は、スペイン南部アンダルシア地方のカディスで生まれました。彼はスペインの民俗音楽やフラメンコ、アンダルシアの文化に深く影響を受け、その要素を彼のクラシック音楽に取り入れました。ファリャは特に印象主義音楽の影響を受け、クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルといったフランスの作曲家との交流がありました。
### 構成
「スペインの庭の夜」は、3つの楽章から成り立っています。それぞれの楽章はスペインの異なる庭や風景を描写しています。
1. **エル・ヘネラリーフェの庭園（En el Generalife）**:
- グラナダのアルハンブラ宮殿にあるヘネラリーフェ庭園の美しさを描写しています。静かな夜の雰囲気と庭園の幻想的な風景が音楽に表現されています。
2. **遠い踊り（Danza lejana）**:
- この楽章では、遠くで聞こえる踊りのリズムとメロディーが描かれています。エキゾチックな音楽的要素が含まれており、異国情緒を感じさせます。
3. **シエラ・デ・コルドバの庭園（En los jardines de la Sierra de Córdoba）**:
- コルドバの山々に囲まれた庭園の情景が描かれています。力強いリズムと豊かなメロディーが特徴で、スペインの自然と文化の融合が感じられます。
### 音楽的特徴
「スペインの庭の夜」は、印象主義的な要素とスペインの民俗音楽の要素が巧みに融合された作品です。ファリャはピアノとオーケストラの色彩豊かな音色を使い、スペインの夜の神秘的な雰囲気を描写しています。ピアノの独奏部分は非常に技巧的であり、オーケストラと一体となって物語を紡いでいきます。
### 影響と評価
この作品は、ファリャのスペイン音楽に対する情熱と創造力を示すものであり、彼の他の作品とともにスペイン音楽の重要なレパートリーの一つとなっています。また、ファリャの音楽は後のスペインの作曲家や国際的な音楽シーンにも大きな影響を与えました。
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ファリャ 再生リスト
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