[ダイアローグファシリテーターを目指して」2

[ダイアローグファシリテーターを目指して」(仮題)
オープンダイアローグのはじまり



〈対話実践〉は、当人やその家族が話を聴いてもらい、尊重され、認められたと感じるよう援助するためのアプローチとして〈オープンダイアローグ〉から生じてきました。
 1984年8月27日、フィンランドのトルニオにあるケロプダス病院で、家族療法のトレーニングをすでに 受けていたスタッフが、患者の入院手続きの処理方法を変えようと決めたことがそのはじりです。
Yrjö Alanen(1997)の研究にならいながら、彼らはネットワークミーティングをすることによって急性の危機的状況への応答の仕方を改めました。

オープンダイアローグは1995年に、はじめて紹介されました (Aaltonen Seikkula, & Lehtinen, 2011;
Seikkula et al., 1995)。
オープンダイアローグの〈開放性〉オープンとは、関係者全員がそこにいるときに行われるセラピーの計画と意思決定のプロセスの透明性に関連します(これは、家族がオープンであるべきだとセラピストが考えるような問題について、家族が話すよう強いられるということを意味してはいません)。
当初からこうしたネットワークによるアプローチは、治療を行う状況を選びませんでした。 そして十年のあいだに、トルニオに昔からあったこの伝統的な入院施設[ケロプダス病院] は、地域コミュニティから外来、入院環境にまたがるケアの連続性とともに、包括的精神医療システムへと変貌しました。


オープンダイアローグの実践はこのように二つの基本的な特徴を持っています。
①援助が求められたとき、まさにその当初から家族と社会ネットワークを呼び集めるコミュニティを基盤とした統合的治療システム
②〈対話実践〉、あるいは〈治療ミーティング〉内で行われる治療的な会話の明確な形式

Olson, M, Seikkula, J. & Ziedonis, D. (2014). The key elements of dialogic practice in Open Dialogue. The University of Massachusetts Medical School. Worcester, MA. 


あなたにとって、オープンダイアローグとは何ですか?
あなたはオープンダイアローグにどんな期待を持っていますか?
あなたはオープンダイアローグを知ってどんなことをしたいのですか?
そのことをしたらどんなことが起こると考えますか?
今回の学びをどのようにしたいとお考えですか

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