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さんじうろくにちめ(しるからこそつたわること)

昨日は町山さんがたまむすびで語った「ロード・オブ・カオス」の解説についてモヨモヨ書いた。

そんな中で比較するのも無粋なくらい、まさに「ロード・オブ・カオス」についてこれ以外ないテキストを見かけたので是非見てほしい。

日本でブラックメタルを語るにはこの人しかいないと思われる川嶋未来さん(SIGH)へのインタビュー記事。
かなり長いテキストだし、メタルやブラックメタルについてある程度知識がある前提でないと理解できないような内容だけど、語られていることはほぼほぼ「ロード・オブ・カオス」の(もちろん事件とは一切関係ない日本での)当事者とも言える証言はめちゃくちゃ面白い。
それに、川嶋さんのこの映画や映画への反応に対する冷静な目線が素晴らしい。
このインタビュー記事からもわかる通り、僕も含めてメタルを通ってきた人でもある種のゴシップ対象であったはずのインナーサークル周辺の事象も事細かな要因があるのだ。

一般層へのアピールとしては面白おかしく語る町山さんの解説の方が引きはあるし、町山さんのネームバリューからも伝わりやすいとは思うが「映画評論家」を名乗り、しかもすでにその業界では権威とも言える発言力と訴求力がある人物の解説としてはあまりにも稚拙だ。
「ロード・オブ・カオス」の日本でのプロモーションはそっちの方を求めているのだろうというのは公式の反応を見てもそうだし、町山さんはそれに(平常運転だけど)応えただけかも知れないが。

なんやかんや言ってきましたが「ロード・オブ・カオス」はまだ観てないし、そもそもMAYHEMやBurzumやBATHORYなんかを好んで聴いてきたわけじゃなく「ロード・オブ・カオス」の文脈から言えばポーザー的なEARACHEものやメロディックブラックメタルなんかを好んで聴いていたんだけども。
映画観てないので内容についてはとやかく言えないが、それでも川嶋さんのインタビュー見てインナーサークル周辺の事象が少し違った印象になったのは確か。
特に後半のサタニズムについてと現在のNSBMについての川嶋さんの冷静な目線は非常に興味深い。

「ロード・オブ・カオス」の文脈からはズレるけど、この動画でお別れ。


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