DIA-1GPX 2022 Summerとは何だったのか。
はじめに
---今回もDIA-1GP運営スタッフ代表の2名にお話をお伺いします。
4回目の開催となったDIA-1GPお疲れ様でした。今回も裏話などをざっくばらんにお聞かせ頂ければと思います。
ミックス・フエルスリッポン(以下ミック) ありがとうございます。もう4回目なんですね。よろしくお願いします。
シャクレル・アゴデール(以下シャク) あ、今回もインタビューあるんですね。
---恒例として、楽しみに待っていただいている熱烈なファンもいるそうですので、しばしお付き合いをお願いします。
開催について
---前回の開催は昨年の11月でした。今回はどのように日程を決められたのでしょうか。
あらかじめ決めておられたのですか?
ミック 毎回、特に決めてはいないんですよ。ただ半年ごとくらいには開催していましたので、そろそろだなぁと漠然と考えていましたね。今後も半年に1度くらいの頻度でできたらなぁとは思っています。
シャク 今回は、そろそろやろうか…と思ったときに、ちょうどファンユーザーによるコンペ企画の「オールダイアクロンコンペ」が開催されると聞きましたので、重ならないように日程を決めました。
DIA-1GPもマシンカスタムをして参加していただくので、時期をずらせば「コンペとは違ったマシンを組んでくれるかな」なんて思惑もありました。
ミック コンペの開催中に告知をさせて頂いたのでスルーされちゃうかなーと思っていたんですが、「来たか」「待ってました」などの好意的なツイートをしてくれる方がいらっしゃって、うれしかったです。ほんとうにチカラになります。
シャク 一応、皆さんのTwitterは拝見させていただいてるので、なるべくイベントは重ならないように気を付けています。1回目の時はエキシビジョンを急遽立ち上げたために重なってしまったときがありました。あれは申し訳なかったです。
ミック 今回は7月の連休も絡めた時期に開催となりました。かなり期間も取ったので、これは準備に時間が取れるねと安心していました。ところがですね。告知したあとにリアルが忙しくなりすぎてしまいまして、結局いつも通りバタバタと準備に追われながらの開催となってしまいました(笑)。
エントリーについて
---エントリーへの準備期間も長く取られていましたね。
ミック 前回は「海」の画像を出して、実際は海底にしたので、今回は発表した画像(草原)から逸脱しないように気を使いました。
---そうなんですね。・・・アレで・・・?(笑)
シャク えぇ、本当はもっと奇抜な案も考えていたんですが、黒魔術で留めました(迫真)。毎回ふざけた内容で、今回もエントリーしてくださった方には感謝しかないですね。
ミック 実はエントリー数はこれまでで一番少なかったのですが、それでも67名と決して少なくない方が参加していただけました。ありがとうございます。今後もふざけまくっていきたいと思います。
レギュレーションについて
---毎回少しずつレギュレーションが変わっていますが?
ミック そうなんです。毎回、ほとんど一緒なのですが、今回は隊員やワルダロイドなどのドライバーフィギュアに関してはカスタムしていてもOKにしました。Twitterを拝見していると、隊員をカスタムして自身の分身としてブンドドされている方や、個性的なキャラクターに仕上げている方も多いと感じていました。
DIA-1GPはブンドドもできる双六遊びなので、そこに自分だけのカスタム隊員が出られないというのも理不尽だなぁと思い直して、これからはカスタムOKにしようとなりました。
シャク 毎回、レギュレーション発表後にも様々な質問・ご意見をいただいていています。特に多いのが「これはロボ?」ですね。
基本的には「ダイアクロン純正製品でビークル作って!」というものなので、あまり難しく考えないでいただければなと。
DIA-1GPの考えとしては、コンペや普段の組み換え遊びなどで人型の作品が多くみられるので、DIA-1GPでは「マシン」を作ってほしいなと思っています。
「人型」「ロボット」「マシン」「ビークル」の線引きが個人で違うため不満はあるかとは思いますが、毎回文句も言わずに運営のジャッジに従ってくれている参加者の方々に感謝しています。
ミック 今回は、思いつかなかったのでエントリーは辞退しますって方もちらほらあり焦りました。
2つのパーツをくっつけたらカスタム成立と認めますから!らくちんカスタムでもいいのよ!と思ったりもするんですが、そこがこのダイアクロン界隈の良さでもあるんでしょうね。
---中途半端なカスタムを見せるわけにはいかないということですね。
シャク そうですね。皆さん趣味に本気で取り組んでいて、本当に素晴らしいと思います(笑)。
前述のコンペ企画が会期前にあったことや、ヴァーサルターの発売もあったので、コンペでアイデア出し切っちゃったかな!?ヴァーサルターかっこいいしカスタムどころじゃないかな!?なんて考えていました。
ミック でも、実際のエントリーでは、ヴァーサルターのカスタムも散見されてましたし杞憂だったのかなと。
そういえば強襲ボレットを使ったものもたくさんありました。面白いと思った反面、ちょっと待てよ…?とひっかかりました。これは中からバイクが出てきて、レギュレーションチェックした機体を捨ててレースをされたら、これはさすがにチェックの意味がないよなぁ…ということで、レギュチェック時にアナウンスさせていただきました。
シャク いやぁ盲点でした。本来なら最初のレギュレーション発表前に気が付くべきことでした。せっかくマトリョーシカカスタムしていただいた方には申し訳ないことをしました。
ミック もう少しわかりやすいレギュレーションを作るのが今後の課題と思っています。
ブロック分けについて
---ブロック分けはどのようにされているのですか。
ミック 今回も今まで通りのやり方です。まず、できるだけ似たようなスペックのマシンが同じブロックに入らないよう確認しながら、ブロック分けスタッフが分けていきました。ただし今回は「2」の目が必殺技になっているマシンが少なく苦労したみたいです(笑)。
シャク この時にマシン名などの個を判別できる情報をそぎ落としてから他のスタッフに展開・運用します。変な私情などは一切入らない仕組みにしているんですよ。忖度が発生しないような仕組みづくりにしています。
マップについて
---今回は「庭」でしたが、なぜ庭になったのでしょうか。
ミック 今回はどこでレースしようか?と考えた時に、地上、宇宙、海底ときたら何処だと模索しました。ただ「じゃあ山だね」ではもう面白くないなと感じていまして。
シャク スケールが大きいのが続いていたから、ドライバーやマシンを小さくするのはどうだ?って意見が出て、その方向で進めることになりました。その時は「ミクロの決死圏」のように、小さくなって人間の身体の中をレースするという案が出ていました。
ミック ただ、これはブンドドするのに画像大変だぞ・・・となって却下。じゃあ「家」や「庭」はどう?となりました。撮影も比較的ラクだし。1/60サイズになるっていうのが、メタ的にも面白いのではないかと。
シャク 結局、くじで「庭」に決定しました。結果としては倍数進むなどのイベント時の理由付けとして、何か小動物などに追いかけられるというのが使えて助けられましたね。
レース進行について
---今回のマップ進行はどういった感じでしたか?
ミック エントリーが確定しブロック分けをした時点で、サイコロを振らせてもらいました。もちろんサイコロは時の運、実物のサイコロを振って、出た目を記入していくスタイルでした。105回(7ブロック×15回)振るのは大変なのですが、ここがこのスゴロクイベントのキモでもあるので、しっかりやらせてもらいました。
シャク 今回も各マシンの進行はエクセル(DIA-1GP自動計算システム)での管理だったので、一旦データ入力(マシンスペック・マス移動数・倍数・サイコロの目を関数計算させてどのマスかを返してくれる)してしまうと、パパパッと最後まで結果が出てきます(スーパーコンピューター感w)。
今回用にマスの調整や倍数などをあらかじめ入れて準備して、ある程度平均的なスペックマシンを入れてみてシュミレーションまではやっています。
ミック いやー、第1回は手書き&計算機でやっていたので、これは精度が違います。マップ班もこのエクセルを元に、各番号をマスに置いていくので(グラフィック編集ソフトを使って手作業で編集しますので、そこはアナログです)、相当、計算違いによるミスはほぼ無くなりました。でも、手作業部分はどうしてもミスが出ちゃいますから、読み間違いなどで置くマスがズレたりはしましたね。それでも、前回から「サイコロミス防止システム」(通称SMBS)を使っているのでアナログでもかなりミスは減りました。それでも無くすことは出来そうもないので、そこは申し訳ないです。数値が違うよ、とミスをご指摘いただいた方はありがとうございました。
シャク 指摘できるくらい、ちゃんとご自身でも進行計算されているんだなってビックリしました。今回は計算がややこしかったので余計に。皆さまに助けられてのDIA-1GPでごさいます笑 ありがとうございます。
---今回はマップが途中で伸びましたね。
シャク 前回から取り入れた「移動数の○倍」を基本に据えると、コースも長く出来るかなと思って、今回は長めのコースを作ろうと決めました。移動数の〇倍は、運ではありますが、後続のマシンが〇倍と必殺技が重なったら大逆転できるかなと思って続投しました。また、奇数か偶数のどちらか一方だけしか進めないマシンは、戻るマスでハマってしまって抜け出せなくなったりするので、その救済措置でもあります。まぁマップ作成時に抜け出せないようにならないように気を付けてはいますが…。
ミック ただ長くなるのじゃつまらないかなと思って、サプライズとして途中でコースが長くなるようにしてみました。これは前回が終わってすぐに構想していました。
シャク マップ班には、テスト的に拡大するマップの画像を作って貰いました。最初は横に広がるマップで、ちょうど扉が開くイメージだったのですが・・・。
シャク それだとスマホで見にくいんですよね。横長の画像は(縮小されて)小さくなってしまうってことで、スマホで見やすい縦長の画像になりました。
---マップギミックのタイミングについては決まっていたのでしょうか。
シャク コースが長くなるタイミングとしては、56マス目(ちょうど魔界に入るマス)に最初に到達したマシンがあれば変更するって決めていました。しかし、まさかの5回目という早さで到達するマシンが現れてとっても焦りました。隠し玉をもう明かすの!?まだ3分の1だよ!?って笑。
ミック マシンのステータスもサイコロの出目も予想できませんからね。コースのギミックで皆さんを驚かす前にこっちが驚かされています。とても楽しく準備させてもらっていますよ(笑)。
シャク 実は、マップ班には、変更が発生する5回目のマップは2回作ってもらっています。背景がガラスが割れたようなイメージでマップの数字が見えないバージョン(21時更新)、そして展開したあとのマップ(22時更新)。ここはイレギュラーで公開時間も2回やらせてもらって、なにか起きたぞ?と演出しました。
順位について
---今回は15回目で10倍となって同着が多くいた印象です。
ミック 順位については、ご意見をもらったりしました。第1回開催から一貫していますが、このスゴロクゲームは、最後にドーンとゴールさせます。無理矢理。ご新規の方にはビックリさせてしまったかもしれないね。
シャク 同じサイコロ回でのゴールは同着でゴールとしています。ただ全く同着ではないんです。ゴールにたどり着いたときに、「ゴールからはみ出して進んだ数が大きいほうが先着」になるようになっています。
例えば、2台のマシンA/Bがゴール1個前のマスにいて、次の回でマシンAは1マス進めて、マシンBは6マス進めた場合は、マシンBが先着となります。
ミック そしてこれは、実はリザルトに反映されているんです。同じ2位でもゴールからはみ出した数が多いほうが上のほうに書かれています。同着であっても一応順位はあるんです。
---であれば、同着にせず細かく順位を書いてもいいのではないでしょうか。
シャク 確かにそうとも考えましたが、DIA-1GPは「みんなでマシンを作ろうぜ!ついでにそのマシンでめちゃくちゃなスゴロク遊びをしようぜ!」といった思想で始まったため、あまり順位にこだわらなくてもいいかなと思っています。
ミック 何せ結果が主催が振ったサイコロの出目に左右されるために、完全に運のみで決まりますからね。ただ、ちゃんと順位を出してほしいという要望もありましたので、次回までに検討したいと思います。
エキシビジョンレースについて
---今回もエキシビジョンレースが開催されましたね。
ミック どうも楽しみにお待ちいただいている熱烈なユーザーとスタッフがいらっしゃいまして(笑)
シャク まぁ今回もやるよねってなりました。前回は、はちゃめちゃ倍数回を取り入れて、なんならマイナスギミックもいれていましたが、さすがにやりすぎだろうと今回はマイナスは無しにしました。そんなに無茶はしていませんよ。
ミック 更新時間は、前回同様の時短展開。9時・12時・17時・21時の1日4回更新で追っていきました。実際、1日4回更新は追いきれないっていうのがあって、EXの時短展開ならでは、ってことでご容赦頂きたいです。
最後に
---次の開催はいつ頃を予定していますか?
ミック まだ決めていません。
シャク 直ぐに、は難しいですね。この企画は参加者に負担を掛けない方針なのですが、運営側にはものすごく負担を強いる企画なので、連続しては開催出来ないんですよね笑
ミック 次も、なにか新しいギミックなんかを…、と考えてはいます。参加者の皆様には、いちファンのお巫山戯イベントとして寛大な心で参加していただければと思います笑
シャク ダイアクロンの世界では、ハードダイアクロンの展開が始まり、いよいよロボットベースが発表になって、商品展開のボルテージも上がっているところです。大型商品発売のタイミングに水を差さないよう、開催時期はしっかりと考慮させていただきます。
ミック っていうかロボットベースの情報まだ?まだなの?
---時期は難しいかもしれませんが、開催をお待ちしております。今回もインタビューありがとうございました。
ミック ありがとうございました。
シャク ありがとうございました。
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