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【アプリ&技術最新情報】画像生成AI Adobe Fireflyついに商用利用可に!& Photoshopに搭載されたので試してみた!

みなさんこんにちは。デジタルハリウッド動画教材の開発の人です。

昨今色々と話題になっている生成AI コンピューターに”プロンプト”と呼ばれる指示文を書くだけで、文章を作ってくれたり、全世界のWebサイトや文献から情報を集めてまとめてくれたりと、とても便利ですよね。

なかでも皆さんに身近になりそうなのが、画像生成AI つまりイメージに近い画像を作ってくれるAIです。

クリエイティブの現場にいると、写真素材なんかはフォトストックなどで購入することが多いですが、この画像生成AIの登場によって、今後無料でどんどんイメージ通りの画像を生成して使うことが出来る!なんて妄想が膨らむと同時に、フォトストック運営会社は大変だよな~なんて思ったりもします。

画像生成AIの代表的なサービスとしては
Stable Diffusion(DreamStudio)
Midjourney
Canva

などがあります。
StableDiffusion(DreamStudio)Midjourney
生成される画像の再現度やクオリティはとても高いのですが、Discord というゲーマー向けのボイスチャットツールのアカウントを作って連携させる必要があったり、日本語でプロンプトを書けないこと、体験用に最初に付与されるクレジットがあまりにも少ないのですぐに「クレジットを買ってください」というアラートが出るのを見ても有料版前提なことなど、画像生成の精度を何度もテストして測るには少しハードルが高い印象です。

対してCanvaは日本語でプロンプトを書けるし、体験版もありますが、DreamStudioやMidjourney同様、結局有料プランありきな感じが何とも導入しづらいところはあります。

もっとお金をかけずに画像を生成したいという方でWindowsユーザーの方や、AdobeCreativeCloudを契約している方は朗報です!

Bing Image Creator 
AdobeFirefly

BingImageCreatorはMicrosoftアカウントが、AdobeFireflyはAdobeアカウントがあれば、ある程度クレジットをもらえるのでいろいろ試せます。

しかも、今回AdobeはFireFlyの商用利用可能をついに宣言しました!
https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202309/20230913_adobe-express-firefly-commercially-available.html

これは心強い!しかもPhotoshopに標準搭載されたのも大きい!
これは早速使ってみなければ ということでやってみました。

Photoshop2024を開いて、画像を生成してみたいと思います。

新規ファイルを開き、画像全体を選択。画像の下に”生成塗りつぶし”の項目が出るので押します。
今回は「イタリアのパニーニ、ハンバーガー、カットされたペパロニピザなどが1枚の大皿に盛りつけられている写真」を生成してみたいと思います。
プロンプトを書いたら、右の”生成”ボタンをプッシュ!

ジャーーーン!生成された結果は?

パニーニは?ハンバーガーはどこ?しかも写真が壁に並べて貼ってある感じ・・・
ちなみにヴィドフランスで販売されているパニーニはこちら ※筆者購入&撮影
(これもイタリアのパニーニとはちょっと違うけど・・・)

”写真のような写実的な画像”という意味で”写真”と書いたのを、写真という”モノ”と誤認識させちゃったかも?と反省し、写真 という言葉をとったプロンプトで再度生成。

1枚の画像にはなったが、ハンバーガーとピザが合体したような食べ物が・・・
依然として「パニーニはどこ?」状態

AIが「パニーニ」を知らないのかな?(まさか)と思い、単純に「イタリアのパニーニ」というプロンプトで画像を生成してみました。

それっぽい!でもアップすぎるな・・・
「イタリアのパニーニを俯瞰してみる」というプロプンプトで生成
もはや パニーニじゃなくてピザ?グラタンの表面!?

色々考え、「Adobeはアメリカのソフトだから英語で記述したら適切な表現ができるのではないか?」と仮説を立て、「A bird's eye view of panini in Italy」(イタリアのパニーニを俯瞰して という英語)で生成

What!? イタリアの街を俯瞰してるぞ!パニーニはどこへ!?
もしかしてメッチャ小さくパニーニが写ってる?

もはやラチが明かないので、シンプルにお皿に乗った1つのパニーニという意味で、「one panini on plate」(皿の上の1つのパニーニ)とプロンプトを書いて生成しました。

やっとそれっぽい画像が・・・でもパニーニでなく普通のサンドイッチ?

実は幾つか候補の画像を生成してくれていて、 > <の矢印で色々見れることがわかりました。

すでに色々なプロンプトで生成したのでこの時点で様々な画像の候補が30も蓄積・・
過去のプロンプトの生成で出た候補の中に、パニーニに近い画像が!ちゃんと焼き目がついて
パニーニっぽい!でもパニーニ1つの画像を生成したい・・

ここで、私とんでもない間違いをしていたことがわかりました💦
パニーニ(複数形) パニーノ(単数形)でした。1つのパニーニという表現は間違っており、単純に”パニーノ”とだけ書けばよかったのでした・・・そこで「パニーノの画像」とプロンプトを打ち直して生成

「パニーノの画像」と打ったが、結局アップのピザっぽい画像に・・・

私のプロンプトの書き方がまだまだなのか、狙い通りの画像が出づらいです。もっと指示する言葉を工夫してみると、書き方のコツがわかってくるかもしれません。ただ、まだ実用性はあまりないなというのが印象でした。

※ちなみに Microsoftの無料画像生成AIである”BingImageCreator”で生成してみたところ

おお!パンの質感!焦げ目など、これこそone panini!(もといパニーノ)!
それっぽい画像がプロンプト間違ってても一発で出た!

正直 パニーニとかパニーノという言葉の単数・複数の呼称の違いや少しの誤字脱字はあまり画像生成に大きな変化はもたらさないというのが印象でした。
Adobeの画像生成AIは発展途上かもしれませんね?
もっとユーザーが増えればデータの精度も上がっていくかもしれません。

ちなみにAdobeCreativeCloudの契約者は1000クレジットまで毎月付与されるので、目いっぱい画像生成を楽しめますが、2023年11月からはクレジットの制限見直しが入るそうです・・・(やはりAdobeも有料へ移行か・・・)

BingImageCreatorはその点いまだに無料で、毎月ブーストと呼ばれるクレジットを補充してくれるので、Photoshopを持っていない方は、BingImageCreatorで画像生成AIを試してみるのもよいかもしれませんね。

ただ、BingImageCreatorは商用利用の可否はまだ曖昧なので、まだ実用は見送りたいところ。。。。

今のところ、生成された画像に著作権はないという法律家の見解が多い中、「既存の著作物との著しい類似性と依拠性(既存の著作物をもとに創作したこと)が認められる場合は著作権侵害になる可能性が・・」とあったり、所有権や使用権などが複雑だったり、生成AI画像はまだまだライツ的にクリアな見解を持ちづらいので商用で利用するのはためらわれます。

今のところは仕事につかえる画像を作ろう!と思わずに、色々遊んでみながら慣れていく程度の関わり方が良いかもしれません。
あとは、何かのデザインをする際のイメージ作りの参考画像を生成するとかもよいかもしれないですね。
どんどん進化していくのでいずれはフォトストックにとって代わるかもしれませんが、フォトストック自体がなくなるのは1~2年先かもしれません。

本日は以上です~

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