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原田珠々華が好きだ。。。

原田珠々華は変わったな、って思ってた。

原田珠々華の魅力は「ゆらぎ」だと思ってた。儚さにも通じる「ゆらぎ」
こころの不安定さ、自己評価の低さと承認欲求の強さ、常に一定というわけではない歌唱、明るさと秘めた哀しみ。。。
そういう危なっかしさが思春期の少女独特の魅力となって、自分を惹きつけた。

自粛期間、いやそのもう少し前からか、原田珠々華から「ゆらぎ」を感じさせない「意志」のようなものを感じるようになった。
弛まぬ努力による歌唱の安定。あるがままの自分を肯定し、また肯定できる自分になっていこう、という姿勢。虚像ではない実像の自分であろうというという歩み。

儚い少女ではなく、ひとりの人として自立しようとしている、そしてそれを着々と実現していくように見える原田珠々華について、自分は自問自答することが多くなった。
「なぜ自分は原田珠々華が好きなのか」

以前の自分のように離れる、少し距離を置くという選択肢はないが、どんどん人として成長、かつどんどん可愛くなっていく原田珠々華のどこに自分は惹かれているのか。ある種の不安を抱きながらコロナ禍の中で考え続けていた。

そして、その答えを出せないまま今回のカフェツアー新潟に参加した。


原田珠々華は変わっていた。
しかし、それは自分の感じていた以前の原田珠々華の魅力を失うというかたちではなく、バージョンアップした原田珠々華だった。
こういう評価を本人は良しとするかどうかはわからないが、原田珠々華は不安定なままだった。少女としての儚い不安定さではない、人として人生にもがき続ける不安定さ。人はいくつになったって安定なんかしない。常に自問自答し、何かを追い求め続けるものなんだ。

その小さな身体から迸る「不安定な情念」こそが今の原田珠々華の魅力なんだと知った。

少女じゃなくなったって、前髪はずっと決まることなんてない。
彼女は大地にすっくと立ち、しっかりと前を向いてもがき続ける。

あぁ、原田珠々華はなんて魅力的なんだろう。。。


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