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ラジオCM「握手会」が出来るまで

 当然ですが皆さん、推しはいますか?
 
 今やほとんどの人が何かしら推し活をしていると言っても過言ではないくらいに、推し活人口が増えている気がします。
 
 何かにハマり夢中になることは、その人の人生をより豊かにし、新しい事を始めるきっかけにもなり得る。
 そう実感していらっしゃる方も、多いのでは無いでしょうか。

 かくいう私も、K-POPアイドルにハマっていた時期、韓国語を覚えてみようと思い立ち、学校帰りに本屋へ立ち寄り韓国語の本を購入した事がありました。

 四年ほど前でしょうか?急にやる気がみなぎってきたのです。
 
 で、その後韓国語は話せるようになったかって?

 それ以上は聞かないで下さい。


  少々前書きが長くなってしまいましたが、決して今から私の身の上話を長々と繰り広げたい訳ではありません。

 私たちが制作したCM
 それは、そんな「推し活」に励む。一人の女の子の物語なのです。

 少しその女の子が普通と違うのは、推しが美術館に飾られている自画像である。という一点だけです。


1.はじまりの季節

 道端に桜が咲いているのを見て、改めてが訪れたのだと、新生活に実感が湧いてきた頃。新入生研修が始まりました。

 今年の題材は「デジハリの推しラジ」
 私たちは、ラジオの日本語CMを制作する事になりました。

 千代田区から私たちCM制作チームに届いた依頼は以下の2つ、
    ①  災害時待避場所の普及啓発
    ②  ミューズ・シアターマップの普及啓発。

  その中から私たちは、千代田区ミューズ・シアターマップを普及啓発するCMを制作する事にしました。


  さて、テーマは決まりました。

 すると次に悩むのは、どんな内容にするかというところです。
  今すごく当たり前の事を言っている様な気もしますが、やはり一番難しいのはここです。

 チームで幾つかのアイデアを出し合い、
 クイズ番組風。美術品目でしりとりをする。などなど、様々なアプローチを考えました。

 しかし決めきることが出来ず、どうしようかと頭を悩ませていた私達。

  そんな時、ふと思い出しました。

 今回の新入生研修。
 デジハリの推しラジオを制作する。

 私達はCMグループで、千代田区ミューズ・シアターマップを普及啓発することしかほぼ頭に無く忘れかけていましたが、そうでした。
 
 今回の新入生研修のテーマ、「推し」

 それに関連づかせたアイデアが良いのではないかと考えたのです。


 さあ皆さん、大変長らくお待たせいたしました。
 
 先程前書きで私が書いたことを、覚えていますでしょうか。

私たちが制作したCM
それは、そんな「推し活」に励む。一人の女の子の物語なのです。

前書きから引用

 私達は今書いたような経緯で、この題材へとたどり着きました。

 どうですか皆さん?
 CMの内容が、気になってきたんじゃないですか?

 ということでここからは、私達が制作したCMの大まかなあらすじと、是非注目して聞いてほしい点について書いていきたいと思います。

2.握手会

 私達のCMのタイトルはズバリ!「握手会」

 皆さん、握手会には行った事がありますか?アイドルを推している方は、何度も行かれた事があるかもしれません。

 そんな握手会が舞台のCM、、、、ではないのです。実は。

 前書きの最後にも少し触れましたが、あくまでも舞台は美術館
この女の子は、美術館にある、とある自画像が推しなのです。

とある自画像とは、、、?

千代田区ミューズ・シアターマップに掲載されている美術館の一つ。東京国立近代美術館にある作品、岸田劉生さんの自画像です。

 実際にCMをお聞き頂くと、女の子がりゅうくん!と話しかけていると思いますが、そのりゅうくんというのは実は岸田劉生さんのことです。

 この女の子、なかなか渋い趣味をしていますね。


 大まかなあらすじはこうです。

 りゅうくんこと岸田劉生自画像が推しの女の子。
 今日も今日とて美術館へと足を運び、推しに会いに行きます。

 無事推しと再会出来た女の子は、りゅうくんが昨日の絵画特集の番組に映っていたことについてりゅうくん本人に感想を話します。

 しかし悲しい事に、というか勿論返事が返ってくることはありません。

 それでも嬉しそうな女の子。

 最後に、あなたも千代田区ミューズ・シアターマップを活用して、推しに会いに行きませんか?とメッセージを投げかける形で終わります。

 突っ込みどころが満載かと思いますが、ぜひ完成したCMを視聴してみてください。
 視聴し終わった後、貴方の手は自然とスマホへと伸びていく事でしょう。そして、千代田区ミューズ・シアターマップと思わず検索してしまう、、、、、、。

 これは半分冗談ですが、
 それくらい聞いた人の記憶に強く残るような、インパクトのあるCMにする事を意識して制作しました。


 次に、是非注目して聞いてほしい点についてですが、初めから、このCMの舞台が実は美術館であるという伏線がはられていた。という所です。

 このラジオCMのサムネイルを、もう一度じっくりご覧ください。

 何かに気が付きませんか?

 そうです。
 
 女の子のピン留めの中に岸田劉生の顔が、、、、。

 既にサムネイル画像にも、この女の子の推しが岸田劉生の自画像であるという事の伏線が貼られていたのです。

 他にもあります。

 冒頭、静けさの中に足音だけが響いています。こんな空間、どこかありましたよね。
  
 そう、美術館です。

 このCMには、一週目では気が付かなくても、もう一度視聴してみると気付く、面白い仕掛けが数多く組み込まれています。

 ぜひ皆さんも、一度視聴して内容を理解してから、改めてもう一度視聴してみて下さい。

 このCMの新たな魅力に、気が付く事が出来るかもしれませんよ。

3.インタビュー

 皆さん、CMのあらすじを聞いて、より一層CMを視聴してみたくなったんじゃないですか?

 ということで、そんなCMに出演して下さった出演者の二人へインタビューを実施しました。


Q1演じるにわたって、特にこだわった所を教えてください。


 ガチ恋ヲタクに頑張ってなりきりました!病んでるのがビックポイント!                                                                                                                                                                                     
                           (女の子役)

 スタッフさんのドン引き具合が伝わるようにこだわりました!また、セリフの細部までこだわったので、是非じっくり、、、、、と言いたいですが恥ずかしいので聞かないで下さい。   (美術館スタッフ、ナレーター役)

Q2大変だった所について教えて下さい。


 声だけで伝えるのはやはり難しいなと思いました。
                    (女の子役)

 スタッフとナレーターの演じ分けが難しかったです。連続で喋るので、別人まではいかずとも、しっかりリスナーに伝わるように声色を変えるのはとても高難易度でした、、、      (美術館スタッフ、ナレーター役)

Q3ズバリ!このCMの一番のアピールポイントは何だと思いますか?

 みんなのヲタク心をくすぐるようなCMです!
                 (女の子役)
 CM班かつ同じテーマで、マップのクーポンに気が付いたのは何人いるのでしょう。人は「クーポン」だとか、「期間限定」という言葉に弱いので、宣伝としての出来もバッチリだと勝手に思ってます!
                  (美術館スタッフ、ナレーター役)
                  

4.最後に

 長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます

 今回私達がテーマに選んだ千代田区ミューズ・シアターマップには、美術館だけではなく、博物館図書館など、様々な施設が掲載されています。

 今この記事を読んで下さっている皆さんの中にも、美術作品が推しの方もいらっしゃいますよ、、、ね?

 そんな方はぜひ、この千代田区ミューズ・シアターマップを活用して推しに会いに行ってみて下さい。

 まだ推しがいないそこのあなたも、千代田区ミューズ・シアターマップを活用して推し探しの旅に出てみてはいかがでしょうか。
   
 そんな、千代田区ミューズ・シアターマップの普及啓発を目的として制作したCM、「握手会」

 ぜひ一度、視聴してみて下さい。

 あなたは今後りゅうと名の付く人に出会うたびに、このCMの事を思い出してしまう事でしょう

以下のURLからラジオを聴くことができます。
ぜひご覧ください!


#デジタルハリウッド大学 #推しラジ