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やっぱり #チョーキューメイ は故のLOVE、孵卵、sister、だって、白い坂道をくぐったら、落下星だよねーって話。

チョーキューメイいいですよね。
と、いうことで自分の好きな順にTierランキングを作ってみました。

Aまでは特にオススメの曲なので、どこが好きなのかを言語化してみようと思います。

SS:故のLOVE

この曲、チョーキューメイの最高傑作だと思っています。
いいところを列挙するとこんな感じ。

まだ平和な1番の歌詞

・冒頭のピアノのスラー増し増しのべったり具合。
・レイドバック気味なところから一気に「スパイスは」でドラムが遅れて入るところがたまらん!パで入ってくる!
・お手伝いはもうしない、市内中が の頭韻が綺麗。
・「君がくれた夏」がもう概念なのに、それを「燃えないゴミ」に捨てた、と概念に概念を重ねているところ。
・きみがいる=キラキラ、きみがいない=死んじゃう、という対比なのに、歌い方は「ルンルン♪」みたいなギャップ。音楽もスタッカート増し増しで軽い。
・サビのシンプルさ+音程がガチャガチャ動くところ。カラオケだとガイドボーカルが米粒になる。
・故のLOVE のサビの最後が音程が落ちていくのと反比例してピャッピャってピアノが高音で鳴ってるのもいいですよね。

2番の歌詞がえぐい

・全体的に意味わからん。(もちろん意図して)
・確実にメンタルがヘラってる。
・「泣いても気づくわけがない。連絡しろ。」と正論おじさんは言いたいところだが、多分ちょっと嫌がられていることを本人が自覚しているんでしょう。
・「いたけれど~」の部分でそれまでピャッピャ鳴ってたピアノが歌詞に沿ってくのが気持ちいい。そしてその後に、ピアノが暴れだす。これは感情の安定感を表しているのか?なんて思ったり。最後の「君はまだ家で眠る」の部分で演奏も安定するし我にかえったんでしょうね。
・1番の歌詞もさみしい感じが出てるけど、2番の歌詞がもっとさみしくて死んでるんだなーって。
・故の の 前に省略されているのは、(落差)故のなんだろうと思う。

圧倒的他責の3番

・要するに相手にされてないんだろうなーって思いながら聞くじゃないですか、それを「飽きる」っていうのが本物だなーって。ってか、これSNSブロックされたことを暗示してるよね?それを手違いって表現しているんですよ。わかりますか?僕はわかります。2番の歌詞の時には連絡しないって決めてたのに、3番までの間でしちゃったんです。行間読みすぎてるかもしれませんが、おそらく連絡手段を絶たれるようなことをしているのです。人間って悲しいですね。誰かさんってもしかして「警察!?」キャー!!!
・没収です!の後、急に無音になるのが怖いよねー。(余談だけど、この部分カラオケだと、RADの有心論の「誰も端っこで」の入りくらい難しい)
・3回「君がいるだけで」から出てくるんですけど、毎回怖さが増していく。特に最後はドスが聞いてるように聞こえますよね。

ここまでツラツラと書いてきたのですが、これはチョーキューメイお得意のねじれた恋愛の歌でしょう。一番のヒット曲「貴方の恋人になりたい」でも、

貴方の好きな人 僕はまだ名前も知らない

ってぶっこんできて、部屋の温度を5度くらい下げるムーブをしてくるチョーキューメイだから。(まさかあの曲があんなにヒットするなんて。)

僕はこれのちょっと前の「最終列車で君を迎えに行く」を聞いて、はまって、そのあとに「故のLOVE」が出て、これは売れた!と思ったのですが、これで売れるのはちょっと難しいですよね。
でも僕の中ではぶっちぎりで1位です。

S 孵卵 sister だって

※「だって」を1つ格上げ。

孵卵(ふらん)

初期の曲でもっと評価されてほしい曲だと思います。
これは僕の推測ですが、メンバーとしてはかなり手ごたえがあった曲なのでは?と思います。いつかライブで聞きたいですね。(MVもありますし)

最初の40秒でじんわりと、ゆっくりと入ってから「僕ら子供みたいだ うまく笑うことができない」に続いていくのですが、ここで盛り上げすぎないところがいいですよね。
麗さんのボーカルが素晴らしく、「僕ら子供みたいだ」のところがウィスパーでピュアで、こういうのもできるんですね!!!って思ったのを覚えています。「嫌になるな」の部分も本当に嫌になってる感が出るんですよね。

そのあとの「あの太陽を作ったのは誰?」のくだりで、それまでの自分の内面に向けたところから意識が外に向いていく感じも孵卵というタイトルに合っていますし、こういう解釈の余地がある曲はとても好きです。

演奏も1:45からの間奏もとても綺麗で、全体的に淡々として規則的な感じがいいですよね。だからこそ2:38の全部ぶっこれるみたいなグチャっとしたフレーズが際立ちます。こういう静と動みたいなのがあるのはクラシックなどの素養を感じさせますよね。

sister

投稿段階では最新曲です。
サカナクションが得意とするタイプのダンスミュージック。
僕はハイスイノナサを思い浮かべましたが。

無機質な感じがするバックミュージックで、これは好きな曲が来た!と思っていたのですが、最後の2段階転調で完全にやられました。
Like a 「のり弁のご飯とご飯の間に挟まれた醤油を浸した "のり"」です。不意を突かれて思わず声がでてしまったのを覚えています。
普通、曲終盤の転調って上がるじゃないですか。それが下がって最後に戻す。聞いたことあります?僕はない。
この曲はタイアップ曲。該当部分はドラマでは流れない部分なのですが、通しで聞いた人へのご褒美ですね。

あと、なんかこの曲、ちょっと怖いんですよね。
ジャケットもエコー写真だし。
「手付かず 貴方へと綴るラブレター」
「貴方だけ狡い 永遠なんてないと知っている」
みたいな、ちょっとうっすら死(産)を連想させるワードが出てくる。
ここらへんの暗喩の上手さが「たま」っぽい。
(タイアップ曲でチャレンジングすぎんか?とも思うが)

↑この曲は特に暗喩とかない、単純にいい曲です。

だって

この曲はチョーキューメイの曲を一通り聞いてから聞いて「こんなんできるんか!?」と思った曲で、最近はよく聞いてます。マジでスルメ曲。

序盤はimagination(DATEKEN feat. 鏡音リン)を思わせる気だるいR&B。
サビ前ウッドベースみたいな刻みのベースでジャズ調に変化してから倍拍のボーカル。
そこから無音からのサビ。
ジャ×3鳴らしてサビが終わって、かっこいいギター。


チョーキューメイの魅力のひとつにコロコロと曲調が変化する音楽性の広さ、飽きさせなさがあるのですが、それを堪能できるという意味では1番いい曲です。

歌詞については、麗さんの歌詞は先ほどのsisterもそうなのですが、よく「(私たち)似ている」というワードが出てきます。
何かのインタビューで言われていたわけではないので、想像なのですが、自己と他者の境界があいまいになっていく感じが好きなんでしょう。
僕は割と好きな人に性格とか口癖が寄っていってしまうタイプなので、感覚としては理解できます。
冒頭の「君みたいな人にはなりたくない」というワードはそのまま「好きになりたくない、相手に行為がばれたくない」となります。いじらしい!!!

A 白い坂道をくぐったら 落下星


白い坂道をくぐったら

この曲は自分が好きな要素が入りまくっている曲というイメージです。
まず、前奏からアイリッシュキルト感が全開なんですね。
明るくて軽い「バイオリン」。
抜け感があって突き抜けるような「歌声」。
それと対比してある「焦燥感」。
この3要素のコントラストが美しい。

焦燥感(と天体要素)がチョーキューメイの中でも頻出項目だと思っているのですが、この曲は「焦燥感」を感じる歌詞の曲では一番好きです。
やはり表現がストレートだからでしょうか。

「こんなハズじゃなかったのにさ」が口癖に
「 今更どうしようも無いことばかりだな」

というフレーズは、歌声も含めて染みますね。

また、「これから誰を愛しても 君の口癖染み付いて」の部分から、先ほど言った同一化が見える。ここ、やっぱりグッときちゃうんですよね。
こうやって言語化してみると、自分がなぜこの曲が好きなのかよくわかりますね。
麗さんもB型かな?なんとなく。

あと、余談だけど、出会う旅と出会う度は、上手いよね。
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

落下星

チョーキューメイお得意の「天体要素×焦燥感」の曲ですね。
サウンドのループ具合に、割とわかりやすい歌詞。
シンプルでいいね。

「約束を守れないところも素敵ね」
「髪の毛を解かないところも素敵ね」
っていくら何でもべた惚れすぎんか?

あと、あんまり言っちゃいけないのわかっているんですけど、チャットモンチーの橋本恵理子さんを彷彿とさせるときありますよね。高い音程のところ。
初めて「恋の煙」を聞いて、それ以来チャットモンチーの亡霊として生き続けているのですが、ようやく成仏できそうです。

「くれるから!」の部分。特に。

最後に

みんなチョーキューメイを聞きましょう!
故のLOVEで1,500文字いっててびっくりしましたがなんとかB以下をあきらめることで4,000文字以内で書き終えることができました。

コメント欄とかTwitterで、この曲好きだったらこんな曲も好きですよ!ってオススメしてくれたらうれしいです!ちゃんと聞いて感想書きます。
よろしくお願いします。

なんか本当にいいのかな?と思うくらいサポートしていただいているのですが、感謝感謝です。