【感想】ツギクル芸人グランプリ2022
優勝はストレッチーズ。
競馬でいうと一番人気の馬が順当に優勝した感じでした。
太田プロにとってはいい話題、特にラストサンと呼んでかわいがられていたストレッチーズが優勝という形で幕を下ろしました。
■Aブロック
事前に思ってた通りの展開すぎてビビりました。
個人的にはストレッチーズとサスペンダーズが100点、他が90点という感じだったので、むしろサスペンダーズに点が入らなすぎでは?と思いました。
以下、個別解説です。
ママタルト(サンミュージック・2年連続2回目)
ポイ捨てと表現していますが、悪く言うと取っ散らかってるんですよね。
3分だと特にそれを感じてしまいました。
面白いなーと思った瞬間にそのくだりは終わっていて、でも120円のくだりはめちゃくちゃ広げてて、見ていて歯がゆさがありましたね。
と、思ったのですが3票もぎ取っててスゴイ。
ポップさがあるので、勝手に売れそう。
TCクラクション(グレープカンパニー・初出場)
おそらく一番しっくりこなかったネタ。
半年かけてやることもあるだろうけど、一瞬で進むことも稀によく有るやろ。と思ってしまった。
なんか、パン食ってる間に結婚くらいまで進んでくれればあのテンションでもいいんだけど。
今のところ干支の漫才が一番面白い。
あまりキャッチアップできていないので楽しみにしていたけど、今回はイマイチだった。
ストレッチーズ(太田プロ・初出場)
前回の行列の先頭というライブで1,000人の前でやったときに死ぬほどウケて、会場がグアングアン揺れていたので、このような書き方になってしまった。
正直去年このネタでM-1を落ちたときに話題になったので、はっきり言って審査席に座ってた人は1度は見ているネタだと思います。
それでも突破してきてるわけだから見た目より差があったんでしょうね。
サスペンダーズ(マセキ・2年連続2回目)
どれか一票しか入れられないならサスペンダーズに入れていたかもしれない。
気まずさのスペシャリスト。
東京03の飯塚さんが気に入るのもうなづける。
依藤さんの演技が上手ければ上手いほど、シチュエーションがえぐければえぐいほど、古川さんが爆発するというわかりやすいシステム。
今年キングオブコントにさらっと出てもおかしくない。
ゼンモンキー(ワタナベ・2年連続2回目)
逆に言うとそれ以降がイマイチ。
キャンプ用品店のコントで一気に好きになったので、相対的に物足りなく感じた。
というか、1分あればもっといろいろやれるわけだから来年は4分でやってほしいですね。
■Bブロック
Bブロックは「パンポテ」「わらふぢ」のどちらかだと思ってたから、Gパンパンダの決勝進出は驚きました。
Gパンパンダ(ワタナベ・3年ぶり2回目)
演技が上手くなったと言われていたが自分は前からGパンパンダの演技がなぜか苦手なので、ちょっとバラシのあとしんどくなってしまいました。
というか、「1万人が聞いている」「○○人の容疑者(だっけ?)」みたいなフリがしっかりしすぎていて何が起きるか察してしまいました。
竹内ズ(人力舎・初出場)
なんというか、他の人たちと違う毛色のネタでしたよね。
頭からっぽで見られる安心感があり、他のネタも見てみたいくらい気になりました。
なんか3分ネタの攻略法はコレかもしれないと思いました。
1個のくだりをひっぱる+最後にちょっと展開させるくらいでいいなあと。
キュウ(タイタン・2年連続2回目)
カレーとルパンは見飽きたんじゃー!!!と思いました。
というか、清水さんの髪型にみんな言及してて面白かったです。
パンプキンポテトフライ(ホリプロコム・初出場)
ツイート以上の内容はないよって感じ。
漫才の内容よりも、ねずっちを堂々と間違えるというのが面白いですよね。
わらふぢなるお(グレープカンパニー・初出場)
好きなネタを3つ選ぶなら入ってきます。
なるお側が常識人ですという顔をしつつ、スプーン1個を30分かけて届けさせるというヤバいやつなので、どっちもどっちなんですよね。
好みは分かれると思いますが、1票も入らないネタではないと思います。
単純に前振りのVTRが悪いですよ。
ツギクルというコンセプトと真逆の内容言っちゃってるので。
というか、点数制であればみんなが2位の点数をつける可能性もあるわけですからね。
気にせずKOCに備えてほしいです。
■Cブロック
Cブロックは、ネギゴリラじゃなかったらいいなぁと思ってたらネギゴリラになってしまった。それくらい趣味に合わなかった。
というか、どれもしっくり来ず。
なんでAブロックだけこんなに偏ってしまったのだろう。
ママタルト、竹内ズあたりはこのブロックにいたら通過していただろうなぁと思うくらい全組ピンとこなかった。
ネギゴリラ(人力舎・初出場)
そもそもクラスに裏回しがいるっていうシチュエーションに面白さを感じなかった。
上手く言えないのだが、クラスに裏回しがいても別に問題ないだろうとおもってしまった。
なんで自分がそこに引っかかっているのかイマイチわからないのだが、
ハナイチゴ(太田プロ・初出場)
自分のアイデアがいいとは思わないのだが、明らかに上手いこと言ってツッコミを入れる時よりも、心情を言ってる時の方が面白い。
それだとチャンカワイとかレインボーのジャンボたかおになってしまうのだが、そちらの方が絶対的に面白く感じる。あくまでオレが。ね。
個人的には嫌いな漫才ではなく、むしろ可能性感じまくり。
森本サイダー(松竹芸能・初出場)
意外とキャラに頼らずに技巧派、脚本しっかり派なんだよね。
それが裏目だった気がして、あんなに展開する必要があったのだろうかと。
さんだる(ホリプロコム・3年ぶり2回目)
適当に注文したら裏カジノに通された、みたいなネタを最初に見て「おおおお」と思ったので、それ以来物足りない。
今回のネタも面白いのだが、既視感がある題材だった…気がする。
10億円(東京吉本・初出場)
面白い!
単純にこんな隣の席の客は嫌だ大喜利を羅列するタイプだが、その大喜利のレベルが高いのでよかった。
ツイートに書いたような細かい部分は気になったが、3分間で詰め込めるだけ詰め込んだる!という心意気よし。
■決勝
めちゃくちゃ好きと書いたけど、そうでもないなと思い始めてきた。
かもめんたるも絶対食わせないなーって。
食わせるとしても金取るなーって。
これは好みの問題なので何とも言えないけど、今回は次世代スターの売り出し場なので一平さんのキャラがよく出るあの形でよかったのだろうと思う。
抑えめに書いているが、優勝しなかったら文句書きまくってたと思う。
それくらい差があると感じた。
こう書いたように「M-1もこのまま」と思ったのも事実だが、俗にいう「お釣りなしの優勝」なのがむつかしい。
間違いなく強ネタを2つ消費してしまったので、それは大変だよね。
ただかまいたちがUFJを温存していたように再利用も可能なので、不要な心配かもしれない。
今大会は圧勝。
最後に
審査とかについては気にしないし、気にしたら負けだと思う。
太田光についても同様。今回は別に文句言われるほどひどくなかったと思う。
漫才、コント、ピン、すべてそろった大会は記帳なので来年以降も開いてほしい大会ですね。
ストレッチーズさん、おめでとうございます。
なんか本当にいいのかな?と思うくらいサポートしていただいているのですが、感謝感謝です。