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納得しているけれど納得していない

(しゃしんは2021年秋場所7日目)

今月13日から始まる大相撲九州場所の番付が、昨日発表された。
今回わかったことは、番付って場所が終わって3日目に協会のしかるべきところで議論され、骨子は決まるのだけれども、その内容は、ほんっとに、距離の近いと思われるメディアにも、日々を過ごす部屋の方々にもわからないまま、ほんとうにあけてびっくりの状態を(口の堅い方々の日々の努力により)保っているのだということであった。
ソレが理由での休場が番付に影響する範疇、つーことなのであれば、ある程度の配慮が要ったのではないかということは、各所で議論はされるし、わたくしも微塵ばかり期待するところはなきにしもあらずだったが、そもそもそんな配慮は何処にもなかったし、「あるわけないじゃん」とその責任者に一蹴される状況に至った。それが悔しいわけじゃない。そもそも公傷制度がなくなって以来、どんな重病でも、力士生命に関わる大きな負傷でも、番付は素直にその内容を反映しているのであって、そりゃしゃーないのに、何かを望んだわたくしがお○○であった、と、どこかの浜田省吾の片想いみたいな歌詞を反芻しているのだ。それーだけーでーいいーはずなのにー、なにを求めていたんだわたくしは、というような。

朝乃若関(2022年10月2日、蒼国来引退荒汐襲名披露大相撲にて)

納得していないのは、名古屋場所の惜しい負け越しからこのかた、「巡業でいっぱい稽古してたっぷりファンサービスしていろいろな方面にその存在を刻んだ」と「巡業でいっぱい稽古してたっぷりファンサービスしていろいろな方面にその存在を刻んだ」の間に奴がやってきて、まるまるせきとりのひと場所の機会を奪い取っていったことについてである。いろいろなひとに愛されるせきとりが奴にも愛されて長居されたのは非常に遺憾である。わたしは別に特別扱いを望んでいたわけではない。奴がせきとりを特別扱いしたことが非常に不愉快だっただけである(極力検索にかからないように慎重に書いている)。

朝乃若関(2022年10月2日、蒼国来引退荒汐襲名披露大相撲にて)

そして朝乃若……さんは、九州場所は西幕下四枚目、ということになった。ちなみに東幕下四枚目は同部屋のというかあにでしというかなんですかね、朝乃山さんである。
朝乃山さんとは本割では当たらないから、全勝どうしで7番を駆け抜けると優勝決定戦にはなる。なんで番付落ちたのかすっとぼけたらわからないランキングでは上位に位置するおふたりの直接対決……まで行くのかどうか、一口では言えない幕下上位の魔境ぶりに震えが来ていて、今わたくしの中には頻繁に内なるTerasawaが宿っていて、心拍数とかなんとかに影響が出ているような気がする。
九州場所が待ち遠しい。スピードスターが駆けて駆けた挙げ句にこの場所が無事に終わってほしい。休みの配置がアレ過ぎて現地に行けそうもないわたくしの願いはこれだけである。

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