デカい魚

19歳で安孫子さんと出会ってから始まったKiliKiliVillaとの7年間で、安孫子さん、与田さん、福井さん、他にも様々な現場でNOT WONKに携わってくれた人たちと過ごした時間や会話が私の人生を形づけ続けることは、死んでも変わるものではないと断言できる。活動当初から見てきてくれた人に説明は要らないと思うけれど、それほど素晴らしい体験をしてきたと心から思う。そして今振り返るには余りにも短い時間だということも確信している。勿論語りたいことは山程あるけれどまだその時じゃないね。これからもこういった遭遇が続く人生を望み続け、わたしはわたしの欲望に忠実に音楽を作り続ける。今後一生誰とも袖を分つつもりはなく、その上にその上に新しいジャケットを重ねていくだけだな。さよならはこれからも言うつもりがないし、しみったれた昔話も俺にはまだちょっと退屈なので、レーベルとアーティストという関係以上の関係を模索したい。これからはきっとその方がおもしろい。もう俺も大人になって随分時間が経った。そういう風に思う。

今後NOT WONKのリリースとマネジメントはBigfish Soundsが行う。レーベルオーナーの柏井日向さんはレコーディングエンジニアとしてDown the Valley以降、NOT WONKのサウンドを一緒に作ってきた。マネージャーの中野智基はナイスガイで自らマネージャーを立候補して関係が始まった。2人ともNOT WONKが好きな気持ち以上に、ヴィジョンや気概がある。言葉で言われてもみなさんにはわかりづらいところだとも思うのでゆっくり見ていてほしいけれど、とりあえずデカい魚に乗ったつもりで相変わらずついてきてほしいと願うばかりである。なんでも来いな魚である。

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