ユキヒロさん

1月14日。楽しかった1日の終わり、家に帰ってついった見てたら1つのツイートが目に留まった。

え、もしかして、と追うと

確信した。
頭の病気になった、その後も芳しくない、9月の周年記念ライブも欠席。
漠然と覚悟してた。
30年以上前、オヤジの時には3月にざっくりした余命を聞いて、5月か6月に一時退院して家族で旅行に行って。
帰ってきたらまた入院。
その後、10月に逝くまで何となく「その日が来るんやろな」って。
ユキヒロさんの場合は余命とかそういうのは知らないけど「何となくそのうち」という点では同じような漠然とした感じ。

「親以外で少しでも長生きして欲しい人リスト」というものがあったら間違いなく上位に入るユキヒロさん。
一気に沈み込んでしまった。

って、そんなことを書きたいのではなく。
YMOとの出会いは中学のツレが貸してくれたエアチェックライブ(山田康男の番組)
震えた。数日聴いて返した。ダビングはしなかった(声がかぶるので)
その付近で番組があったのでエアチェック。
(それが12月のNHKホールかな?)

それまで歌といえばニューミュージックなどでメロディと歌詞を追ってた。
歌詞のないインストは退屈。そんな聴き方をしてた。
YMOにハマったので必然的にインスト=演奏を聴く。
聴いてるうちにリズムセクションが気になる。
ドラム、カッコイイんじゃない?
ベースラインもカッコよくない?ズンズンチャッチャズンズンチャッチャとしか認識してなかったドラム。
それが細かく叩いてるな、スーチャってカッコいいな(後にハイハットと知った)と色んなことを知った。
以降、スタジオ版もライブ版もドラムとベースを追いかける聴き方をした。
それは今も変わらず、どんな曲を聴いても追いかける。
それを教えてくれたのがユキヒロさんのドラムやった。

別に音楽やってるわけじゃなく、ただ聴くだけの人間。
でも、そんな人間にオンガクを聴く楽しみを教えてくれた偉大な人。
中国女の「ふーまんち」で知った独特の声と歌い方。
そう、ユキヒロさんのボーカルにもハマったのだ。
(でも歌は細野さんのほうが好き)

最後に、YMOの曲でもソロでもないけど、ユキヒロさんが提供した楽曲で一番好きなのを紹介します。
高校の時に初めて聴いてイントロ終わったらいきなりコーラス、「ユキヒロさん?やんね」「うん、この声と歌い方、モノマネとかならしゃーないけどきっとユキヒロさん」って思ってクレジット見たら「作曲:高橋幸宏」って書いてあった。(叩いてるのはかしぶち哲郎さんです)

堀ちえみ6枚目のアルバム、1984年発売のプラム・クリークから
『涙をありがとう』


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