スイカゲーム攻略法

最近流行っているスイカゲームをやってみた。値段の安さとポップでかわいらしいデザインとは裏腹に、予想以上によく出来たゲーム性とワンプレイの長さ。気付いたら夜更かししていたプレイヤーも大勢いることだろう。数時間プレイして、ダブルスイカを達成したので記録もかねてコツをメモしておこうと思う。思った以上に長文になってしまったのでざっと読んでください。

まずゲームの根幹をなしているルールを言語化すると
・落とした果物は結合して大きくなることはあっても消えることはない(不可逆性がある)
・シンカさせると結合した二つの果物の中間点に果物が生まれる
・結合によってエネルギーが生じ思わぬ挙動や浮力を生じさせることがある
・シンカさせた時に得点が入り生まれた果物の体積は結合前の二つの果物を足した分より小さい
・例外としてスイカを二つ作ってシンカさせると消える
・落とす果物は五種類だが選ばれる確率は同じ
果物の重さは同じ。必然的に密度は小さい方が高い

大原則として与えられた空間にどれだけ果物を詰め込めるかと言うゲームであり、空間資源の管理をする遊びだと言うことがわかる。
その際に、全てを結合させて行けばスイカ二つを作ってリセット出来るか限界まで詰め込めるはずなのに、なぜ結合させられずゲームオーバーになるかと言えば、隙間や果物の間に小さい果物が入り込んで邪魔をするからである。そこで一見して物理シミュレーターに見えて、不自然にスイカが軽くイチゴが重いと言うことがゲーム性になっている。小さい上に重いので滑り込みやすいのだ。

自分の行動がネガティブな影響を生むかもしれない。それを回避するために判断力が求められる。カジュアルな見た目だがこれは立派なゲームだ。
少し先を見越して落とす必要がある。そして大事なことはシンカさせることが出来ても必ずしも結合させず、目先の得点より大局的見地で動くことだ。
具体的な原則として、小さい果物の上に大きいものを乗せないことと、そのために小さい果物の上でシンカさせないことは鉄則。

このゲームは進行度によって序盤・中盤・終盤と表現できると思う。そしてある程度果物を落とすと、自由な空間が減少したりや邪魔な果物の発生し、落とす先がでこぼこになることによって難しさがあがっていく。
序盤ははっきり言って適当に置いてもどうにかなる。メロンが出来るぐらいまでは、大体いつかは連鎖的に結合しすっきりするからである。
中盤の途中ぐらいまでは、むしろ変な形を避け邪魔な果物が入り込まないように連鎖を狙って最終的に上手くシンカするように落とした方がよい。連鎖に関しては簡単な落ちものパズルの計算と同じだ。
問題は中盤も進展してからだ。間に入り込んでしまった果物は育てて利用することで実質的に帳消しにするしかないが、それが出来なくなる。
それに小さい果物を適当に捨てているとテコのように反対側の大きな果物が持ち上がってしまう。これを回避することが一番戦略的に重要だ。
おすすめはV字型に配置し、両サイドで果物を育て連鎖で一気にシンカさせ最終的に中央にスイカを作る方法だ。ゴミ捨て場は極力作らず、どうしてもプランに入らない小さい果物は中央に捨てよう。中盤以降も極力小さい果物も活用した方がいいが、少なくとも落とす果物の半分つまりブドウ以上は育てたほうがいい。
終盤に関しては、あとは残りの空間でどれだけ点数を伸ばせるかと言う問題なので丁寧にやろう。将棋と同じように目標への道筋を確保したり負け筋を回避するのが大事だ。
最後に強いて言うなら、ダブルスイカは序盤からかなり綺麗にやる必要があり、また駄目そうなら途中で棄権した方が賢いと思う。

筆者はプレイ二回目でスイカ、四回目で3000点を超えたが、ダブルスイカまでは長かった。正直言って時間泥棒なので、ハマらない方がいいかもしれない。それでもハマってしまい、ダブルスイカやベストスコアを目指し悪戦苦闘している人がいたら参考にでもしてみてください。


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