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【ネタバレ注意】さくら、もゆ。の文章表現について

さくら、もゆ。はしばしば文章表現が独特と言われる。

この記事では、もゆ。の文章表現について私の解釈を書きたい。

1.葛藤する心理をリアルに描いた

さくら、もゆ。に登場するキャラ達は過去にトラウマなりいろいろ抱えている。さらに、そこに囚われたまま生きており、それが災いしてか内面的葛藤が起きている。特に主人公は重い過去を抱えており、過去を清算しようともがいてるように見える。この心理を細かく描いてあのような表現になったのかもしれない。言葉遣いもすごくリアルなテイストになっていると感じる。

2.プレイヤーを励ましている

さくら、もゆ。はあなたの人生のための物語とキャッチコピーにあるように、プレイヤーに生きるためのヒントを与えるのが目的にあるように思える。言い換えれば、ゲームを通じてプレイヤーを励ましているように思える。

クロ√では、死際の大雅が最後の力を振り絞り物語を書いている描写がある。

『......もし、いつか、誰かがあのノートのページを、開くときがあったのなら。その"誰か"の悲しみが、少しでも晴れるような-勇気に、なるような』
『......そこにある言葉の多くが、まるで自分のことを励ましてると、感じられるような......その人たちのそばに、寄り添えるような......そんなもので、あったらいい。そう願ってたんだ』

クロ√終盤


さくら、もゆ。もこの狙いがあるように思える。ゆっくり味わうように読むとプレイヤーを励ましているように感じられる。

さくら、もゆ。の表現だが、私は上記2点から面白い文章表現だと思っている。


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