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子どもが親にして欲しかったこと

大人になってから子供時代を振り返り、寂しさや、怒りや、悲しみ、、、そういった、忘れ去られていた感情にふたたび触れていくと、内なる子どもがそ~っと顔を出します。

「その当時の小さなあなたがお母さん・お父さんにして欲しかったことは何だろうね?」

そんなふうに尋ねたとしたら、、、。返って来る答えは実にシンプルです。

「ただ話を聴いてほしかった。」

「このままの私を見て欲しかった。」

「いっしょにいてくれるだけで良かった。」

不思議ですよね。こういった、とてもシンプルなことが得られなかったなんて、、。

そうして私たちは人格と言うものを作り上げてゆきます。自分が得たいものを得るために、親を喜ばせることをしたり、反対にわざと心配をかけるなど、さまざまな戦略を取って行くうちに、それがどんどんパターン化してゆき、人格の固着となるのです。

ティーンエイジャーの劣等感と競争心

さて、さらなる問題点として、私たちの深みには、親に愛されていないという劣等感が隠れていると言います。深層心理の奥の奥に隠れてしまっている感情なので、表面的にはまったく気づくことはないでしょう。

でも、こういうふうに見てみると、ヒントになると思います。

ティーンエイジャーの頃って、物事に粘り強く取り組む力が不足しているのに気が付きませんか? 

たとえば、その年代の若者がしょっちゅう口にする言葉は以下のようなものです。

「ごめんよ、たぶん僕が悪いんだよね。もう良いから、忘れて。」

「わかった! もう良い! どうせわからないよね、私のことなんか。」

「きっと私がわがままなんだと思う。大丈夫、私はもう一人でやっていくから。」

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すぐあきらめるというか、踏ん張らないというか、すぐ自分が悪い、という方向に向かうのは、劣等感に根差しているんです。あるいはその痛みを感じたくないために、忘れようとする。

さらには、劣等感の反動のような競争心も芽生えて来るーー私たちのエゴはどんどん歪んで行きます。

はぁ~、ほんとうに、大変だったよね~。

だからこそ、大人になった今、それらをしっかりと見つめ、受け入れて、それらの滞ったエネルギーを解放してあげることかなと。



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