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因果関係、という不思議。

世の中には、因果関係というものがあります。

二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること。

デジタル大辞泉

「なぜ今日は□□の機嫌が悪いのだろうか」
「なぜ今月は売り上げが落ちたのか」

日常生活においても、仕事においても、私たちは頻繁に「因果関係」を考えて暮らしています。

またそれは、学生時代に現代文の問題でも頻繁に目にします。

「なぜ筆者は〇〇と述べているのか」
「なぜ主人公は××と言ったのか」 などなど。

この点について、私は学生時代、とても違和感を抱いていました。

「言ってしまえば、すべて、宇宙の誕生まで原因を遡れるのでは?」

という極論を考えてしまっていたからです。

「なぜ筆者は〇〇と述べているのか」→ビックバンのせい
「なぜ主人公は××と言ったのか」→ビックバンのせい
「なぜ今日は□□の機嫌が悪いのだろうか」→ビックバンのせい
「なぜ今月は売り上げが落ちたのか」→ビックバンのせい

そこまで極論を言わずとも、「蝶が羽ばたくと嵐が起きる」なんてフレーズもあります。100%正しい因果関係なんて、表しようがないのではないか。

そんなことを考えていた高校生の頃の私は、予備校の現代文講師が「直近または最も大きく影響を与えた原因を答えるように」と話してくれたのを機に、すっと腑に落ちました。

「なるほど。この社会は暗黙の了解として、直近で最も大きく影響を与えたと考えられる原因をもってして、因果関係を使用しているのか。」

みなさんは、同じように悩んだことはありませんか?
もし他にいい考え方などあれば、ぜひ教えてください。