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デュエマの色事故とデッキビルディングを考える。



【はじめに】

4色以上のデッキを使っていると色事故に悩まされることが多い、そこで今日は色事故とそれに関するデッキビルディングについて考えていく。

【色事故は二つある】

色事故と言っても、単純な色事故と多色事故の二つが存在する。
これら二つの事故は一見似ているようで全く違うものだ。

◾単純な色事故

要求される文明のカードを引けないために、その文明のカードが使えない状態のことを指す

◾多色事故

タップインされる多色カードをマナに置かざるを得ない状況のため、使いたいカードの必要マナ数に届かないことを指す

どちらも多色カードを使用した構築で起こりやすい事故だが、原因は全く別なところにある。
単純な色事故は色の配分が悪いところに、多色事故は多色カードのバランスや多色カードとデッキの相性が悪いところに原因があるのだ。

【色事故を防ぐために:デッキビルディング】

色事故を防ぐためにはどうしたらいいだろうか?出来ればプレイングで上手く誤魔化したいものだが、大元のデッキを改善するのが良いだろう。

◾単純な色事故を防ぐために

色事故を防ぐためには、デッキの初動カードや手打ちしたいキーカードにデッキの色を合わせることが解決策となる。
極端だが例を見てもらおう。

ネバー殿堂残念

左と右のデッキリストはどちらが色的に回しやすいだろうか?ちなみにヘブニアッシュとブレスラの部分が違うだけで他の採用カードに変化はない。

正解は当然右だ。理由は単純明快で水文明が4枚も多く、ブレインスラッシュの文明が優秀だからだ。
ネバー型の5cザーディクリカは初動のデドダムとキーカードのナウオアネバーが水を含んでおり、水が沢山入っていた方が色バランスが良くなって事故が減るのだ。
それに加えてブレインスラッシュは水闇の呪文のため、水闇自然のデドダムを手打ちで召喚している時点で単純な色事故を起こすことはあり得ない。

火が入ってない8コスト蘇生札ってすげぇよな

同じ墓地蘇生呪文のヘブニアッシュサインは闇の他にも火と光を要求しており、デドダムを出しながら手打ちするのには5色全て必要で色拘束が厳しくなるのだ、つまり要求値が高くデッキが回しにくくなる。

◾多色事故を防ぐために

対策その1 多色を採用しない
 
多色事故を防ぐには、通したい動きの本筋に絡まない多色カードを採用しないことが挙げられる。
この場合は、例を挙げると3ターン目や4ターン目に決着を着けたい速攻デッキやワンショットデッキがこれに当てはまる。
この手のデッキは毎ターンマナカーブに沿ったカードをしっかり使いたいことやマナを1マナずつ捻って小型クリーチャーを出すことも多い、つまり多色事故は許されない訳だ。
しかしここ近年で強力な多色Sトリガーの受け札や多色ツインパクトの受け札が出たことにより、これらの受け札を入れて色が濁ったり多色事故を起こすリスクがあっても受けを確保しようと言った構築も存在する。
この項目で筆者が主張したいことは、速攻やワンショットデッキに最低限の受けを入れて防御力を上げるのもいいが、それによって本筋の動きが阻害されているかもしれないし、抜くことでデッキが回しやすくなって強くなるケースもあると言うことだ。

対策その2 スタートを遅らせてみる

今のデッキは1~3ターン目に初動カードを使うのがほとんどだ、1~2ターン目等の早いターンからスタートするデッキはすぐにアドバンテージを取れる反面手札要求値が高い。
特に色が多いデッキは無理に早いターンに初動をプレイしようとデッキを組むと単純な色事故と多色事故の両方を起こしてしまう最悪のケースになりかねない。
逆に初動を使うターンが遅めのデッキはその分手札が潤沢になるため、これらの事故も相対的に起こりにくくなる。
デッキに合ったスタートターンに使える初動を入れるのが回しやすくなる秘訣だ。

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