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魔法世界

暗く静かな洞窟
小さく揺れるランプの火だけが少女と男を照らす

○:僕と一緒にに来るかい?

まだ幼き少女は何も発することなく首を縦にふる


12年後…

○:しっかしよく食べるねェ

ここは魔法が常識の世界
魔法士である○○は、とある町のレストランにいた

?:らって…モグモグ…….食べないとやってられないじゃないですか!!

○:まぁ梅澤くんの言いたいことは分かるけどもね…?

梅:モグモグ….だからこれは仕方のないことです!


一心不乱に食べているにも関わらず、スラッとした女性
名を梅澤美波



12年前に○○に拾われてから共に冒険者を生業としている

○:僕のサイフの問題なんだけどねェ…

○○の心配を他所に梅澤は次々と料理を平らげる


梅:ふぅ!食べた食べた!ご馳走さまです、○○さん!

○:うん…よく食べました…….

○○は目に涙を少しだけ浮かべていた

梅:さあ!仕事をしましょう!

○:そうだね、困っている人を1人でも多く助けないとね

冒険者ギルドに入り依頼を見ていた2人
すると若い男が慌ててギルドに入ってくる

男1:た、助けてくれ!森で滅多に見ねえ魔物が現れて!
 それで俺の仲間達が今戦ってんだ!頼むよ!
 誰か助けてくんねえかな!!

梅:○○さん

○:そうだね
 お兄さん落ち着いて、どっちの方角なんだい

男1:アンタ、助けてくれんのか!
 町の正門から出て真っ直ぐ東だ!!
 ありがとう…恩に着るよ……

男は涙を流しながら○○の手を強く握る


○:泣くのは仲間達と再会してからにしておくんだよ

○○は優しい口調と笑顔で男を宥め、ギルドを出発した


東の森に着いた2人

梅:○○さん…あれってボアですよね

○:うん、ワイルドボアだけど異常に大きいね

遠目からの目視だけでも、4mは優に超えているだろう
そんな魔物を前にしてでも怖じけず立ち向かう3つの背中


○:通常でも2mぐらいなのにねェ…梅澤くん、やれるか
 い?

梅:やれます

梅澤の顔は自信とやる気に満ち溢れていた


○:(随分と強くなったね)

梅澤が一直線に魔物に向かう、柄を握りながら


梅:風魔法「つむじ斬り」

魔物が梅澤に気付いた時には視界が宙に舞っていた

ドッドッと魔物の首が転がり、ふぅ....と一息
助けられた3人は言葉を失っていた


梅:大丈夫でしたか?

男2:大丈夫です…助かりました、貴女が来てくれていな
  かったらと思うと…

女:ありがとうございました!
男3:ありがとうございました!

○:梅澤くん見事だったねェ.…だけど一息付くなんて、
 もう少し体力を付けないとね

女:あ!助けていただいた恩返しとして、ご飯!
 奢らせてください!

梅:本当ですか!是非お願いします!

梅澤の目がキラキラと輝いている


男3:もちろんですとも!町まで戻りましょう!

4人は仲良く歩き始めた


○:え、僕のこと....無視.......まあ、いいか?


これは親子の様な、師弟のような
そんな2人の物語




あとがき

さて、如何でしたでしょうか
しょうもない、僕もそう思います
いや~差別化を図るのは難しいなと思った結果、ありきたりな王道でやったろ思いましてね、ええ

一応、ちゃんと自分なりに構想練ってる長編があるんですよ、異能系で
学園ラブコメ系?、マネージャー系も書いてみたいなと思いつつ、ちらほらと書いていけたらなと思います


是非、クッッッソ暇やなって時にでも読んでください
デューデ初作品、読み切りの『魔法世界』でした
ありがとうございました

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